2019年2月19日火曜日

『京都三珍鳥居』│『蚕ノ社・三柱鳥居/北野天満宮:伴氏社の蓮華座鳥居/京都御苑:厳島神社の唐破風鳥居』

『京都三珍鳥居』


文字通り、京都の珍しい三つの鳥居のことです。大きいな~」とか「赤いな~」とか「木の鳥居だ!」とか、大きさ素材は気にしますが、そのまではなかなか気にしませんよね。

『京都の三珍鳥居』とはその形・造りが珍しい鳥居で

太秦にある蚕の社・カイコノヤシロ』三鳥居・ミツトリイ(三柱鳥居・ミハシラトリイとも)』

上京区 北野天満宮 境内末社の伴氏社・トモウジシャ』『蓮座鳥居・レン゙ザトリイ』

京都御苑内の厳島神社・イツクシマジンジャ』唐破風鳥居・カラハフトリイ(破風鳥居とも)』


の3つです。

ではまず

蚕の社・カイコノヤシロ』三鳥居・ミツドリイ(三柱鳥居・ミハシラトリイ)』


最近はパワースポットとして知られる『蚕の社・かいこのやしろ』
嵐電「蚕ノ社」駅の近くにあり、正式名称を『木嶋坐天照御魂神社・このしまにますあまてるみたまじんじゃ』難しすぎて”おばちゃりだー”覚えられません いまだに・・・

養蚕、機織、染色技術に優れた渡来系”秦氏”ゆかりの神社で、摂社に『養蚕(こかい)神社』があることから『蚕の社』と呼ばれたり、正式名称は誰も言えないので略して『木嶋(このしま)神社』と呼ばれたりします

こちらの神社の”元糺(もとただす)の池”の中に京都の三珍鳥居の一つ『三鳥居・ミツドリイ』があります。しっとりした古社の不思議な鳥居です

明神鳥居を正三角形にぴったり組み合わせ、その真ん中に組み石が置かれ、御幣が立てられています

蚕ノ社・三柱鳥居
蚕ノ社・三柱鳥居
どの方向からもお参りできると言われるのですが、柵があって近づけないので、できません

この日”
元糺の池”には、水はありませんでしたしっとりはしていました・・・が、”お正月”と夏の”御手洗祭”の時は、地下水を汲み上げ池を満たします
是非その時にお詣り下さい

そしてしもやけや脚気が気になる皆様、夏の土用の丑の日(御手洗祭)に手足を浸すと、しもやけや脚気にならないそうです 

”元糺の池”って、名前が気になりませんか? これは、嵯峨天皇の時代にこの池の役目(禊・みそぎ/身を清める)を『下鴨神社』にを遷した為、「元」がついて糺の池”と言うのだそうです。そして『蚕ノ社』の森は『元糺の森』と言います。

そうわかると『蚕ノ社』って何だかすごい!正式な神社名『木嶋坐天照御魂神社・このしまにますあまてるみたまじんじゃ』覚えるぞ!

『木嶋坐天照御魂神社・蚕ノ社』
右京区太秦森ヶ東町50
075-861-2074



二つめ、

伴氏社・トモウジシャ(北野天満宮 境内末社)』の蓮華座鳥居・レンゲザトリイ/蓮座鳥居』


言わずと知れた『北野天満宮』。その境内末社『伴氏社・ともうじしゃ』、今出川通りから一の鳥居をくぐり、楼門までの参道の左側にあります。よーく見ていないといくつもお社が並んでいるので通りすぎてしまします 

こちら『伴氏社・トモウジシャ』は【菅原道真】の母、伴氏を祀った神社ダス
そして、その神社の鳥居、これが↓ 『蓮華座鳥居・レンゲザトリイ/蓮座鳥居』です

蓮座鳥居1
北野天満宮 伴氏社
  
説明されないと何が“珍”だかまったくもってわかりません 
”おばちゃりだー”おもそうですが、おそらく多くの人は説明されなければ気もつかないのでは?と思います。はい、勝手に思っているだけですが・・・

では、どこが珍!なのかご説明いたしますと、
台石の部分が蓮(はす)の花を逆さにした形になっている所。なのです
北野天満宮 伴氏社 蓮華座鳥居
北野天満宮 伴氏社 蓮華座鳥居
 あー皆様のつっこむ声が聞こえます。「みんなこんなじゃないの~・・・」と、
違うのですよ、今後神社の鳥居注意してみてみて下さいませ。これが“珍”だとわかるはずです。あ、もちろん”珍”なのは逆さになっていることじゃなく蓮(はす)の台石があることが“”なのです

それと、写真を撮り忘れましたが、額束(がくづか)が島木にくい込んでいるのも
”なのだそうです

砕いて説明すると、上の二本の横木の真ん中の縦の部分、よく扁額が飾られている部分を「額束」と言い、「島木」とは二本の横木の上の横木の、よーく見ると二層になっている下の層を「島木」と言います。上の層は「笠木」。
そして「額束」は通常「島木」の下にあたり止まるのですが、「島木」を貫いていることが”珍”なのだそうです。

まあ、鳥居が好きな人じゃないとわからないと思います

京都市上京区馬喰町/075-461-0005
開閉門時間: 4月~9月 5:00~18:00/10月~3月 5:30~17:30
*もみじ苑等のライトアップ期間や正月等は開閉門の時間は確認要
市バス「北野天満宮」すぐ
JR円町駅徒歩約25分
京福電車(嵐電)白梅町駅:徒歩5分



そして三つ目、京都御苑の中にある、

厳島神社・イツクシマジンジャ(御苑内)』唐破風鳥居・カラハフトリイ(破風鳥居とも)』


丸太町通りの「堺町御門」から御苑に入ると左側へ道なりに、
丸太町通り「間ノ町口」から御苑に入ると右側へ道なりに進むと
厳島神社・イツクシマジンジャ(御苑内)』はあります
『九條池』と『拾翠亭』に隣接していて、なんだかほっとする場所なのですが、2019/2現在はこのあたり工事中です。残念!

数年前の写真ですが、
これが↓『唐破風鳥居・カラハフトリイ(破風鳥居)』
唐破風鳥居

どこが珍しいかと申しますと、2本の縦柱の上にかかる横棒(石ですが)の形が真っすぐではなく、唐破風の形をしていることから、唐破風鳥居と呼ばれます

御苑にいったら、是非お立ち寄り下さい
現在は工事中でちょっと見にくいけれど、間近では見れないけれど、眺めることはできます!

京都御苑
〒602-0881 上京区京都御苑3 電話 075(211)6364 
環境省京都御苑管理事務所 


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