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2019年7月6日土曜日

蓮の寺『法金剛院・ほうこんごういん』 │観蓮会(かんれんえ)7月6日(土)~28日(日)

関西花の寺25ヶ寺の13番霊場


JR嵯峨野線「花園駅」のすぐ近く、丸太町通に面して静かに佇む『法金剛院』。

【待賢門院(藤原 璋子・ふじわらのたまこ/しょうし)】が再興した「花の寺」。約90種の見事な”蓮・はす”が咲くことから「蓮の寺」とも呼ばれる。


20190706法金剛院


【白河法王】の【鳥羽天皇】の中宮にして【崇徳天皇】と【後白河天皇】の生母。【崇徳天皇】は【白河法王】との子と言われ・・・また、17歳年下の【西行】は【待賢門院】が忘れられず生涯を通して慕い続けたとか、

しかーし、流され続けたその激しい人生を この寺のどこにも私は感じる事が出来な無かった_| ̄|○
ただ、穏やかで美しいのみ・・・

私の目は節穴なのか!? それとも!?



📗 法金剛院『2019観蓮会・かんれんえ』へ行ってみた


■『法金剛院』庭園の見どころは、

極楽浄土に見立て造営された、池泉回遊式の「浄土庭園」であり、国の特別名勝に指定される見事な庭です。

「花の寺」とも「蓮の寺」ともいわれるこの庭園は、春の「待賢門院桜」をはじめ、一年中どの季節に訪れても美しい花が迎えてくれます。

もちろん「観蓮会」の季節は池を覆う蓮の見事さに、鉢に植えられた珍しい蓮たち、また、アジサイ、ヒオウギ、桔梗等も咲いています。梅雨のこの時期は苔も美しいです。

また「青女(せいじょ)の滝」と呼ばれる滝石組みは、同時期(平安末期)のもので現存する最大規模のものと言われていますので見逃さないでね。

「青女(せいじょ)の滝」の近くに【待賢門院堀川(待賢門院に仕えた人ですね)】の歌碑があります。
「長からむ 心も知らず 黒髪の 乱れて今朝は物こそ思へ」
百人一首80番の句ですね。ふーむと見ておきましょう。


■では、『法金剛院』の庭へレッツゴー!


JR「花園駅」を背に斜め左(西)前方に生垣が見える所。ここが『法金剛院』です。
本当に駅の近くなのです。
丸太町通に面した表門
表門前の”立て看板”に目を通し

門をくぐると、
左手に紫陽花が迎えてくれました。

次に全景図がありましたので、ざっくり全景を頭に入れ、進みます。
全景図
中門を入った所が受付です。

受付をすませ、期間限定のご朱印を頂き(書置きのみ)進みます。

庭の真ん中に”どん”と池があり、今は一面蓮の葉が覆います。

蓮の鉢も多く配されており、美しい蓮の花が咲いていました。






 紫陽花も終盤でしたが、美しく咲いていました。




 人を舐めきった鳩も散歩していましたよ。
この近距離でも飛びません。
雨が続いていましたので、苔は元気でした。



こちらが「青女の滝」↓


変わった蓮も見る事ができ、


「仏殿」「地蔵堂」へもお参りし、
心穏やかなひと時を過ごすことができました~💖


📗 『2019観蓮会・かんれんえ』7月6日(土)~7月28日(日)について


”蓮”の開花は午前中である為、この季節、早朝7:00より開門。11:00頃までが見ごろ。

■期間


期間:7月6日(土)~7月28日(日)

時間:7:00~15:30(閉門 16:00)

拝観料:500円(中高生300円)

■”蓮”




お寺で仏様が座っておられるのは”蓮華座”。
観音様は”蓮の花”を持ち、
極楽浄土には”蓮の花”が咲くと言う。

お盆の供え物は”蓮の葉”の上に、

”蓮は泥より出でて泥に染まらず”と、
 その凛とした美しさを讃えられる。
蓮は宗教に深く関わった花のようですね。

📗 『法金剛院・ほうこんごういん』基本情報

山号:五位山

宗派:律宗

開基:待賢門院(たいけんもんいん)

創建:1130大治5年


本尊:阿弥陀如来(重要文化財)

縁起:

平安時代初期、右大臣【清原夏野】の山荘を没後寺に改めた事にはじまり、1130大治5年【待賢門院】が再興し『法金剛院』と改めた。

荘厳な伽藍や美しい庭園に惹かれ天皇や上皇の行幸はもちろん【西行】をはじめ多くの文化人が訪れるサロンのような場所であったと言われています。

しかし、度重なる災害に見舞われ、本堂は1618元和4年に再建、寺領も減った。庭園は1970昭和45年に発掘され復元されたもの。



📗 アクセス

京都市右京区扇野町49
075-461-9428

JR嵯峨野線花園駅徒歩約3分。
市バス93系統「花園扇野町」下車すぐ。
P25台分あり。

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2019年4月10日水曜日

明星山 三室戸寺・みむろとじ|つつじの名所でも別名は『あじさい寺』 

「西国三十三所第十番札所」
山間に忽然と現れる花の寺『明星山 三室戸寺』



📗 三室戸寺とはこんなお寺

宇治の『平等院』『宇治神神社』等々と合わせてお詣りする方も多いですね。
かくいう”おばちゃりだー”も『平等院』『宇治神神社』とお参りし、その後徒歩で『三室戸寺』へお詣りしたことがあります。その日は歩いた~って感じでしたが、歩けますよ!
結構歩いている人もおられますので、迷子にはなりませんでしたよ。
一日ゆったり宇治観光💖がおすすめです。




別名を「あじさい寺」とも「つつじ寺」とも言われる『三室戸寺』ですが、山間にある境内には、1万株”紫陽花”はもとより、2万株”つつじ”千株”石楠花・しゃくなげ”、初夏には約100種250鉢”蓮”が花を開き、花の季節に境内を歩くと、花に埋もれる事ができます。



秋は秋で、江戸初期の観光案内書「京羽二重」「三室戸の紅楓」は”宇治十二景の一つ”として紹介されていたほどです。
また、「西国三十三所第十番札所」「神仏霊場巡拝の道第百二十四番(京都四十四番)」でもありますよ。

📗 室戸寺のみどころ

人の流れに沿って行き、橋を渡ると『三室戸寺』の受付があり、その先は美しい寺地が広がります。

「つつじ、シャクナゲ園」と「あじさい園」「蓮園」

受付から山門まで続く坂道の右手には、つつじ、シャクナゲ園とあじさい園が沿うように広がります。庭園にひとたび入れば花の中に埋もれ、この世とは思えないほどの美しさです。
「花の茶屋」4月14日~7月中旬くらい迄OPENしています。

「あじさい園」は有料ですが、遠くても有料でも行く価値のある場所だと思います。ハートの紫陽花💜もさがして下さいね。

インスタ映え間違いなし!です!


池泉回遊式庭園と石庭

「昭和の小堀遠州」と言われた昭和の作庭家【中根金作】の作庭です。
平成元年に竣工し、いつも手入れされている大変美しいお庭です。



重要文化財の仏像と建造物

「阿弥陀三尊」阿弥陀如来と両脇侍坐像(勢至菩薩、観世音菩薩) 
 平安時代後期のもの。秋には観音様の足の裏を拝する会も催される。

■「釈迦如来」
平安時代後期のもので、清凉寺式釈迦如来像を模したもの。


■「毘沙門天」
平安時代のもの。

■「十八神社本殿」
1487長享元年建立の 三間社流造。

境内の建造物

■本堂:江戸時代のものです。



■三重塔:江戸時代のものです。



「狛牛」さん「狛兎」さん「狛蛇」さん


■「狛牛」さん名前は「宝勝牛」

本堂前鎮座しています。
 口の中をのぞくと、石の玉が見えますので、この石の玉を撫でて下さい。勝運がつくといわれていますよ。
また、牛のお腹の覗き穴をのぞくと、牛の木像を見る事ができますので覗いてみてね。

■「狛兎」さん
本堂前鎮座しています。
御影石でできた「狛兎」さんです。かわいいお姿をしています。この「狛兎」が抱いている玉の中に卵型の石がありますので、立ててみましょう。立てば願いが叶うとか昇運がつくと言われていますよ。

■「狛蛇」さん、「宇賀神」さまとも
本堂前鎮座しています。
蛇の体に頭は翁。蓮に乗っておられます。かなりかわいいまんがチックな神様です。
この「宇賀神」を撫でると財運(金運)・良運がつくと言われています。


📗 室戸寺の創建や歴史、基本情報


創建年 :(伝)宝亀年間(770~780)

この頃、毎晩宮中に金色の霊光が差し込んでおりました。
【光仁天皇】はこの事を吉兆とお慶びになり、源光を探させた所、山奥の渓流に水が深く青く澄んでいる所で、丈二丈(約6m)の千手観音様がお姿を現わされましたので、飛び込み抱え上げてみますと一尺二寸(約45.6cm)の二臂千手観音」様に変化され現れられました。その旨【光仁天皇】に奏上、「二臂千手観音」様を宮中にお迎えしお祀りしておりましたが、その後、御室を今の地に移し【行表禅師】を招き、「二臂千手観音」様をお祀りし室戸寺』としたのがはじまりと言われています。

平安以降:

寛平年間(889~898)に三井寺の開祖【智証大師】が留錫し中興。
【花山法皇】は離宮を設け西国三十三所第十番の札所に定められました。
天台宗の高僧【隆明大僧正】は室戸寺』に入られ益々隆盛し、【白河法皇】の皇子【静証法親王】は【隆明大僧正】に師事し入寺したころから、室戸と称されるようになりました。
そして【光仁・花山・白河】三帝が離宮とされた事にちなみ、この頃から、室戸寺』の”御”の字を”三”に替え、室戸寺』となりました。

その後、1462寛正3に食堂より出火、伽藍を焼失。再興しましたが、
天正元年(1573年)には【織田信長の敵方【足利義昭に加勢した事により寺領を悉く没収され衰退し堂宇廃退

現在の本堂は、1814年文化11(江戸時代後期)になって改築、落成されたもので重層入母屋造の立派な本堂である。

開基 :【光仁天皇】

開山:【行表禅師】

山号:明星山・みょうじょうざん

宗派:本山修験宗

天台宗の流れをくむ「本山修験宗」、総本山は「聖護院」であるが『三室戸寺』は、別格本山に位置づく。 


本尊:(秘仏)「二臂千手観音・にひせんじゅかんのん」

当初本尊の「二臂千手観音」様は勅封とされましたが、桓武天皇が開扉、大供養を営なまれ、最初に現れたと伝わる千手観音様を二丈一尺に彫刻、「二臂千手観音」様を胎内に納めて、大悲閣を造立し帝都鎮護の御寺とし、33年毎に開扉大供養を営む慣例としました。

しかし1462寛正3の火災により、二丈一尺の千手観音様はに焼失してしまいましたが、胎内に納められていたご本尊「二臂千手観音」は無事でした。

現在はご本尊は秘仏、模して造られた「二臂千手観音」をお前立としています。
2009年花山法皇の一千年忌にあたり84年ぶりの御開帳がございましたが、その後の御開帳はされていません。

その他札所等:

 西国三十三所第10番
神仏霊場巡拝の道第124番(京都44番)

ご詠歌:

夜もすがら月をみむろとわけゆけば 宇治の川瀬にたつはしらなみ


📗 三室戸寺:アクセス・拝観情報


 京都府宇治市莵道滋賀谷21
 0774-21-2067
京阪「三室戸駅」徒歩約15分
JR宇治駅より、徒歩、バスもしくはタクシー

8:30~16:30(4月1日~10月31日)
8:30~16:00(11月1日~3月31日)

有料駐車場300台分:乗用車 500円
 
・平常時拝観料 : 大人500円/小人300円
・あじさい園開園期間中:大人800円/小人400円
・あじさいライトアップ 大人800円/小人400円
・宝物館拝観 毎17日 9:00より20分限り(中途入館不可) 500円
・秋の特別拝観「観音様の足の裏を拝する会」
 2019年11月9日~12月1日の土日祝 9時より20分限り(中途入館不可)500円
・「ハス酒を楽しむ会」2019年7月12日(金) 9時~正午※雨天中止です。
  先着300名500円