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2019年7月9日火曜日

総本山智積院 │ 6月15日「青葉まつり」ちょっと仏教に触れた気持ちになった

正式名称『五百佛山(イオブサン) 根来寺 智積院』


【長谷川等伯】【長谷川久蔵】親子による国宝『楓図』『桜図』。この背景に見えるこの寺の隆盛。

6月15日『青葉まつり』に行って来ました💖

感想:来年も参拝決定❗







📗 『青葉まつり』って、

■『青葉まつり』とは(この日は拝観料無料です)

ここ『総本山智積院』は、【弘法大師 空海】を始祖に、真言宗中興の祖【興教大師 覚鑁・カクバンを開祖とする「真言宗智山派」の総本山です。『成田山新勝寺』は大本山で、『青葉まつり』は両祖のご誕生を祝う行事であり、新緑の美しい季節であることから「青葉まつり」と言われます。

始祖【弘法大師 空海】誕生日 774宝亀5年 6月15日
開祖【興教大師 覚鑁・カクバン】誕生日 1095嘉保2年 6月17日

そして、この日は”拝観料無料”なのです💖
もちろん国の名勝に指定されている”庭園”も、【長谷川等伯】【長谷川久蔵】親子による国宝「楓図」「桜図」も”無料”でみることができるのです。
  


📗 『お堂めぐり』に参加!

『智積院』に入ると、皆に”青葉まつり”の境内案内図と「お堂巡り」の参加方法、”写真コンテスト”に関する事が書かれた紙、そして「お堂巡り」御集印の台紙が配布されます。

案内図には、広い境内のどこに何があり、何時からどのような行事が行われているのかがわかるようになっています。 ナイス👍

■皆が参加できる「お堂巡り」(無料)

いただいた台紙に、それぞれのお堂に参拝しつつ御集印しますよ😁

「お堂巡り」御集印の台紙
”大日如来”のは「金堂・コンドウ」で
”不動明王”のは「明王殿・ミョウオウデン」で
”阿弥陀如来”のは「講堂・コウドウ」で
”弘法大師”「大師堂・ダイシドウ」で

「密厳堂・ミツゴンドウ」では、法話を拝聴し”興教大師”頂きました。

そして五つの”印”を集めると↓このようになり、

「お堂巡り」御集印するとこんな感じ↑
最後の”印”を押印して頂いたところで、”身代わり不動”の「身代わり札」を授与↓されます。
大きさがわかるようにご朱印帳の上に「身代わり札」を置いてみました

法話も拝聴でき、印も頂けて「ありがとうございます。」と言う思いでいっぱいになりましたよ

📗 名勝庭園と国宝長谷川等伯、久蔵の「桜図」「楓図」を拝見する

「講堂」では「講堂」前で御集印を頂き、講堂に上がり庭園を拝見いたしました。抹茶もいただけます(有料)。

名勝庭園









部屋の中の襖も豪華

中庭

中庭

長谷川等伯、久蔵の「楓図」「桜図」をみる

庭園を拝見した後に、収蔵庫へ行きました。
はじめて拝見した【長谷川等伯・久蔵(長男)】の「楓図」「桜図」には息をのみました。みるべきものだと思いました。


📗 アクセス

三十三間堂豊国神社京都国立博物館養源院』やハイアットリージェンシー京都などが近くにあります。

・市バス 206、207、208系統
「東山七条」もしくは「三十三間堂」下車すぐ

・京阪七条駅より徒歩約10分


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2019年6月29日土曜日

夏越しの祓・なごしのはらえ(はらい) │ 茅の輪くぐりいたしましょ

6月30日は「夏越しの祓」



6月30日に京都を歩くと、多くの神社で人々が”茅の輪(ちのわ)”をくぐる光景を目にします。






これは「茅の輪くぐり」と言って「夏越しの祓」の行事の一つで、”茅の輪”をくぐる事で半年分の心身の穢れや罪、過ちを祓い清め、この後半年の健康と厄除けを祈願するもので、誰でも参加できます見かけたら。みかけたら是非くぐってみて下さいね。


京都以外の神社でも行われている行事だとは思うのですが、京都に来て「はじめて見た」と言われる方が多いように思います。”私も”・・・です。

ちょっと知って、ありがたく”茅の輪くぐり”いたしましょ💖


📘まず「夏越しの祓」って


今の時代、あまり知られている行事ではありませんが、もとは神話にある【伊弉諾尊(いざなぎのみこと)】が行った禊祓(みそぎはらい)にはじまると言われ、一度廃絶するも古来より年に2度、6月30日と12月31日に宮中祭祀や多くの神社の行事として、半年分の心身の穢れや罪、過ちを祓い清め、その後半年の健康と厄除けを祈願する大祓(おおはらえ・おおはらい)が行われています。
 そして6月の「大祓」を「夏越(名越)しの祓」と言います。
あ、季語にもなっていますよ、例えば、
百人一首の第98番、
「風そよぐ ならの小川の 夕暮れは みそぎぞ 夏の しるしなりける 藤原家隆」
これは、「上賀茂神社」の「夏越大祓」を情景を詠んだもので、古くから行われていた行事である事がわかりますね。

📘「夏越しの祓」にはどんな行事があるのでしょう

宮中祭祀  「大祓」

6月30日に「神嘉殿」の前で、皇族や国民のために行われるお祓いの行事です。掌典長(しょうてんちょう)と言う宮中祭祀を司る長が祭典を行い、天皇陛下がご拝礼になります。
知りませんでした~😆

神社で行われる「夏越しの祓」行事

<大祓式>

神社で神事として半年分の心身の穢れや罪、過ちを祓い清め、その後半年の健康と厄除けを祈願されます。

<茅の輪くぐり>

神社の鳥居や参道に、人が通れる直径をもった”茅の輪”を作り、この”茅の輪”を「水無月の夏越の祓する人は千歳の命のぶというなり」等と唱えながら、左回り、右回り、そして左に八の字を描くように”茅の輪”を3回潜り、半年間たまった穢れを祓い新しい半年を無病息災に過ごせるようにと祈ります。
※唱える歌は、神社によって若干違ったり、潜る度に違ったりすることもありますので、「茅の輪くぐり」を行う神社の立て看板等で確認してください。

<人形(ひとがた)による行事>

人形代(ひとかたしろ)に自分の名前や年齢などを書き、
息を吹きかけたりして、心身の穢れや罪、過ちを人形に移し、神社に納め、川等に流したり、焚き上げたりして清めて頂きます。
遠方の方でも人形を送る事が出来る神社もありますよ。

あ、車の形代もあったりします💦



「夏越しの祓」家庭に伝わる風習は

京都では「水無月・みなづき」と言う和菓子を頂きます。





このお菓子は、1~2cmの白の”外郎(ういろう)”の生地に(他の色もありますが)、上一面に”小豆”をのせ、三角形に切った和菓子です。
白の”外郎”を暑気をはらう氷に見立て、その上に悪霊を祓うと言われる”小豆”を乗せたお菓子で、いつも売られていますが、特に6月30日に食べる和菓子とされています。

📘どこの神社に行けばよいの「夏越しの祓」って

京都の町を歩き、神社を覗いてみると、多くの神社に”茅の輪”が建てられています。「茅の輪くぐり」は”茅の輪”が建てられている神社で潜る事ができます。くぐり方等は”茅の輪”の前に看板が立てられていますので確認して下さい。

「人形流し」等の行事については神社により行事や時間が異なりますので、ホームページや電話での確認が必要です。

では幾つかの神社の行事をご紹介します。


上賀茂神社

「茅の輪くぐり」6月10日~
「人形(ひとがた)流し」 6月30日(日) 20:00~


また新鮮夏野菜市「夏越市」や「厄除け豆腐」等が振舞われます。

〒603-8047 京都市北区上賀茂本山339番地

075-781-0011/ 8:30〜17:00



北野天満宮

6月30日 16:00からの「夏越しの大祓式」「茅の輪くぐり」ができます。が17:00か18:00くらいまでなのでお越しの際は注意して下さい。

「人形神事」の人形代や車形代の受付は、「夏越しの大祓式」の前まで行われます。

〒602-8386 京都市上京区馬喰町 北野天満宮社務所
075-461-0005



城南宮

「茅の輪くぐり・人形流し」
 6月25日~30日 9:00~16:00

「夏越の祓」6月30日 15:00 

京都市伏見区中島鳥羽離宮町7番地
075-623-0846

平安神宮


「茅の輪くぐり」 6月16日頃から設置されており潜ることができます。

「夏越の大祓式」 6月30日 16:00~

「大茅の輪(おおちのわ)」をくぐり、全員で『大祓詞(おおはらえのことば)』を唱和します。

※人形代の受付けもあります。

📘さいごに

この時期に京都に来られたのであれば、是非穢れを落として綺麗な身体でお帰り下さいね。

それに”茅の輪”は見ているだけでもご利益ありそうですが、神社により大きさや太さが違うんです。
見比べてみるのも楽しいですよ。

2019年6月13日木曜日

霊源院(建仁寺塔頭) │ 甘茶の庭『甘露庭』

来年は姿を変える「甘露庭」

『霊源院』の甘茶(アマチャ)の庭 「甘露庭」。6月16日(日)を限りに来年は姿を変えます。
違ったお庭になりますので、甘茶の咲く美しい庭をみたいと思っていた方、急いで下さい~💦

ちなみに新しい庭をつくられるのは【中根金作】のお孫さんだそうですよ。来年どのように変わるのか、楽しみですね。

一説には”甘茶”を左側によせ、インドの座石を配置し、右側は枯山水庭園(あ、今も枯山水ですよね)になるとかならないとか・・・これは来年も行かなきゃです。

”おばちゃりだー”的には『霊源院』おすすめです💗



10:00 - 15:30(16:00閉門)
一般:500円 中高生:300円 小学生:無料(保護者同伴要)
◇甘茶(塩芳軒特製今川家紋菓子付):500円※数量限定


📗 『霊源院』のみどころ

『霊源院』では特別公開中、スタッフの方が「掛け軸」「お茶室」「仏像」「甘露庭」等について、丁寧に”説明”をして下さいます。

小さなお寺ですが一つ一つ説明を聞きながら参拝できる為、とても満足感があります。
説明していただける全てが見どころです❗

■甘茶の庭『甘露庭』と”甘茶”


広くはない庭全体に甘茶が美しく配置され、お釈迦様の一生を現しているのだとか。

古い庭ではないそうですが、上品で涼やかなお庭で気持ちが和みます。来年には新しいお庭になるのが、もったいないような、来年が楽しみなような・・・



甘茶について

・甘茶は額アジサイそっくりです。
が、アジサイ科ではなくユキノシタ科に属するのだそうです。
色は約1か月をかけて””→”ブルー”→””と変わっていくそうです。
”白”はうまくとれませんでした~💧

甘茶(青)

甘茶(赤)

・甘茶とお釈迦様には深いご縁があります。
4月8日のお釈迦様の誕生日は「花まつり」「灌仏会」などと言われ、いろいろなお寺で、花で飾られたお釈迦様の像に“甘茶”をかけます。
それは、お釈迦様が生まれた時、天に9匹の竜が現れて、“甘露の雨”を降らせた故事に由来しているとか。

・甘茶🍵は本当に甘い
お庭の説明をお聞きした際にも甘茶の茶葉を食べさせて頂きました。口に含んだ瞬間に甘味を感じしばらくするとしびれるような甘さを感じました。

また、茶室「也足軒」では甘茶🍵(菓子付有料)を頂けます。お砂糖も入っていないのに茶葉と同じで本当にしびれるような甘さを感じました。
正直凄い!(甘さが)と思いました😝

■仏像

ご本尊の「薬師如来」をはじめ、重要文化財である「中巌圓月坐像」、胎内秘仏「毘沙門天立像【湛慶】」 そしてかわいいお釈迦様には”甘茶”をかけてあげましょう。

■掛け軸や書

「一休」さんの掛け軸や、10代の数年間を『霊源院』で学んだと言う【今川義元】筆「書状」、最近みつかった【狩野山楽】の「布袋図」等、一つ一つ説明して頂きありがたく拝見できましたよ👍

現代の琳派【木村英輝】の「誕生仏」めちゃカワ💖でした!

あ、それから【金澤翔子】さんの屏風に書かれた”書”も見る事ができました。力強くで素晴らしい文字でした😁

■茶室

四畳半の茶室「也足軒」
甘茶(塩芳軒特製今川家紋菓子付)500円(数量限定)を「甘露庭」を眺めながら頂けます。
お菓子は「塩芳軒」


一畳台目の茶室「妙喜庵」
花頭窓の明かりとりがインパクト大な小さな茶室。とっても落ち着きそうなお茶室です。入ってみたかった~。


📗 『霊源院』で”禅”体験

事前に申込むことで色々な”禅”体験ができます。ただし人数がまとまる必要があるかもしれませんし、詳細がわかりませんでしたのでFAXで確認して下さいね。
(興味があったので受付で確認したのですが、受付の方では詳細はわからないようでした。)と言合わせについて↓

http://www.reigenin.jp/zen/index.html#kenninji

体験出来る事

■ご住職による「建仁寺」「霊源院」の案内(45分)

■法話(45~60分)

■座禅(45~60分)

■写経・写仏(15~30分)

■お茶席(15~30分)

※問い合わせ・予約必須。

📗 アクセス


臨済宗大本山建仁寺塔頭 霊源院
京都市東山区大和大路四条下ル小松町594 霊源院
FAX 075-277-1118

京阪電車「祇園四条駅」徒歩12分
市バス206系統「清水道」下車徒歩5分

・「花見小路」から入ると一番遠い所にありますよ。八坂道の天ぷら「圓堂」や『六道珍皇寺』近くの入り口からのアクセスが良いです。