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2019年9月14日土曜日

仲秋の名月「賀茂観月祭」 │”月より団子”『世界遺産 上賀茂神社』

2019年は、『上賀茂神社(賀茂別雷神社)』で月を愛でる

「仲秋の名月🌕」外に出て”月”を愛でるゾッ💖

京都では「仲秋の名月🌕」に合わせ「上賀茂神社下鴨神社八坂神社平野神社松尾大社・大覚寺・神泉苑京都府立植物園・智積院退蔵院高台寺」等で「観月祭」が催されており、祭事や様々な奉奏、コンサートやお茶会等が行われます。

「仲秋の名月🌕」とは旧暦の8月15日(十五夜)の日を言い、毎年日程が違う為要注意 です❕ ググっって調べて”月”を愛でて下さいね。
因みに今年は9月13(金)でした。が、まん丸なお月さま🌕は14日なのだそうです。

2019は『上賀茂神社』の”観月祭”へ

京都の町のあちらこちらで『観月祭』が催されていましたが、
「神賑行事終了後 月見団・にごり酒接待💖300名」の一文に心がくぎ付け👅になり、
今年は『上賀茂神社』へ”お月見”に出かけることに ❗
『上賀茂神社』の神様方と観月の宴です ❕  こう考えると尚ありがたいですね、ふふっ💛


『賀茂観月祭』”祭典”と”神賑行事”

9月13日(金)16:30から「馬場殿🐴」での”祭典”にはじまります。

「馬場殿🐴は鳥居をくぐり、真っすぐ進んだ右側にあります。
迷子になる心配は全くないでしょう ❗
17:00前に到着したらお詣りしておきましょう。なぜなら17:00で中には入れなくなるからです。

16:30からの”祭典”は

「修袚」「降神の儀」「神饌を供す」「祝詞を奏す」「賀茂の舞奉奏」「五十鈴を授く」「参列者代表玉串を奉りて拝礼」「神饌を徹す」「昇神の儀」

17:00からは”神賑行事”となります


”おばちゃりだー”はもたもた自宅を出るのが遅れ、ちゃりちゃり急ぎましたが、”神賑行事”からの参加でとなりました。
到着し、ベンチの空いた所に腰を落ち着けると、一つ目の行事

「京都学生狂言研究会による”狂言”」の中盤くらいでした。

学生さんだとは気が付きませんでした。そのくらい上手です。

「すくすく合唱団 バイオリン」
”G線上のアリア”にはじまり、歌謡曲など親しみやすい曲を演奏して下さいました。
音響トラブルが起こりしばしば中断しましたが、それも楽しい演出のようでした。

「上賀茂小学校PTA和太鼓クラブ”奏”」
和太鼓の響きは神社に合いますね。女性の太鼓奏者の姿は勇ましくて格好よくて大好きです。

「クロマチックハーモニカ 木谷悦子」
美しいハーモニカの響きに聞き入りました。
”なつぞら”を演奏してくださった時は思わず歌いそうになりました。
(毎日みていますからね💛)

だんだんが暮れて来ましたよ、

「和楽器グループ 凛ひとえ
”琴→山根薫””尺八→大山貴善””竜笛・舞・歌→えみ”による演奏。
お姉さん綺麗😍

”月🌕”が「馬場殿」右後ろの木々の間に見え隠れしています。

「岩見神楽(いわみかぐら) 京都瓜生山舞子連中」
はじめて見た”岩見神楽”に感動しました。演目は「八岐大蛇・やまたのおろち
気が付いたら見入っていました。

京都造形芸術大学のサークルとの事でしたが、サークル以上👍、また見たいです。

こちらが本日最後の演目でした。トラブルもあり、終演は20:00を過ぎましたが、楽しかった~💖

「月見団・にごり酒接待」

先着300名様

と『上賀茂神社』のHPに、書いてありましたので、無理かもな~と思いながら出かけました。が、大丈夫でした。個人的感想ですが、300名分以上の用意をしていただいていのではないかと思いました。

18:00~ 整理券配布がはじまります

場所は、客席南側の”テント”です。すぐにわかりますよ。

「神賑行事」”バイオリン”が終わる頃ろ、客席が”ソワソワ”しているのを感じ、
”テント”振り返れば既に「お団子引換券」の行列が~😢

「バイオリン」に聞き入っていました~、「バイオリン」演奏終了後、一人なので、座っていた観客席(ベンチ)は放棄し、行列へDASH 💨
しかし、既にこーんな行列・・・ ↓


あー、やっぱりお団子は無理かな~、って、思いながらも並んでいました。
・・・行列はどんどんはけて行き、

じゃじゃーん💛 全然セーフ😁頂けました。↓ まだまだ券はありましたよ。
「月見団子」『亀屋良長』ですよ!うれしい!

しかーし、
「引き換えは全演目終了後の20時頃です。」と書かれています。

え、遅い!と、一瞬思いましたが、「神賑行事」終演までみるとちょうどそのくらい。
腰を落ち着けて楽しめますね、


ベンチに隙間をみつけて・・・”ちょん”と座りあとは余裕です。
がっつり楽しみましたよ。

”月見団子”引き換えへ

「神賑行事」終演まで腰を落ち着けて楽しみ、力いっぱい拍手した後、余韻は楽しまず、月見団子交換の行列にDASHしました。
今回は前の方に並べましたよ。「月見団子」を頂き、↓

「にごり酒 」も頂きました。その隣にはお酒を飲めない人用に「ほうじ茶」もありました。
 持っては帰れませんので、ベンチに戻り、↓写真を撮って、頂きました。

『亀谷良永』の「月見団子」、お餅の部分は”道明寺粉”あんは”粒あん”。
一般的に売られている物と反対ですね、でも、とーってもおいしかったです。
”おばちゃりだー”は”道明寺粉”と”粒あん”が好きなのです💖

「にごり酒」は暗かったので、濁っているかどうか見てもわかりませんでした。
もちろん、呑んでもわかりませんでした👅
もちろん、おいしく頂きました。

盃を返しに行き、ほうじ茶もいただきましたよ。
ありがとうございました🙏

お月さまも帰り道を照らしてくれました。ちょっとですけど。


ワンポイント

芝生の上にベンチが並んでいました。昨日は涼しかったですが虫も少しいました。
この時期暑い日もありますので、肌を出さないようにするとか、虫除けクリームを塗るとか、虫に対する備えも必要かもです。

それから、木のベンチは長時間座るにはちょっぴり固かったです。
「祭典」から参加すると3時間半。「神賑行事」からだと3時間。結構長いですからね。
達人の方々は、「座布団」「飲み物」「おにぎり」など持参されていましたよ。
”おばちゃりだー”も次回来るときは「座布団」と「飲み物」は持参しようと思いました。

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2019年8月9日金曜日

8月立秋前夜の『夏越神事』と裸男の『矢取神事』│世界遺産 下鴨神社(賀茂御祖神社)

おごそかに『夏越神事』あっと言う間の『矢取神事』

世界遺産下鴨神社の井上社(御手洗社)において、立秋前夜に行われる神事。
2019年は8月7日、はじめて行ってみた❗
めちゃおもしろかった❗

『夏越神事』と『矢取神事』に行ってみた


準備編

『夏越神事』18:30、
『矢取神事』19:00からなので、帰りは真っ暗🌟です。自転車🚲のライトをチェックし、駐輪場にライトがあるとは限らないので、鍵穴やチェーンダイヤルが見えるようにライト(懐中電灯)も用意します。
(神社の夜の駐輪場は、お化け屋敷みたいなものですからね。灯りは必要です。)

そして、場所取りをした後は動けないので、
暑さ対策として、「扇子」「」「あめちゃん」、
屋外なので虫対策に「虫よけジェル」。
なるべく効き目をもたせたいので、持参し、現地で塗ることに。(結果、1ヶ所も蚊にさされませんでした。👌)

場所取りへ

なるべく楼門に近い駐輪場へと思い、『さるや』や「南口鳥居」ちかくの駐輪場に停め、手水で手や口を清め、楼門へ向かうと、楼門に建てられた”茅の輪”を👀をくぐり、


「お詣り」しようと本殿へ向かいましたが、何やら行われているようで、入ることができなさそうです。ま、お詣りは帰りでもできます。既に18:30まわっていましたので『夏越神事』が行われている『井上社(御手洗社)』へ向かいます。


本日限りの「矢取守り」が売られています。

「厄除けの人形(ひとがた)」があれば・・・と思いましたが既に『夏越神事』がはじまっている事もあり、探している時間もないので、「御手洗池」へ急ぎます。

あ💥、すでに『井上社(御手洗社)』では『夏越神事』が執り行われているようです。
声が聞こえます。
人出も思ったより多く、

朱塗りの太鼓橋「輪橋・そりばし」あたりから人が幾重にも重なり、『夏越神事』の様子が見えません。まずいぞまずい!写真どころではありません。

ぬかった~。人出は多くないと踏んでゆっくり出て来た自分をのろいました~💧

しかーし、天は我を見放さず❗
井上社(御手洗社)』を横からみる位置の人垣が薄くなっています。隙間に身体を滑り込ませ、ぱちり。




悪くないんでないの👌「御手洗池」も見渡せるし、なかなか良いではありませんか。

そうこう姿勢を整えている内に『夏越神事』も終わり
日も暮れて来ました・・・
・・・『矢取神事』、はじまりません・・・

すると
「本殿での神事が遅れている為、『矢取神事』も遅れる」とアナウンスが・・・
遅れようが何しようが待つしかありません。

これが『矢取神事』だ

おおお~「御手洗池」中心にたてられた斎串(イグシ)に火がつきました。松明も・・・
円形に立てられた50本はもちろん、真ん中の少し背の高い2本の斎串(イグシ)を「裸男」が奪い合う。手にした者には開運・長寿のご利益があると言います。




「輪橋・そりばし」あたりがにぎやかになってきましたよ、
おおおお~「裸男・はだかおとこ」さん達が入場してきました!


宮司さんが大祓詞(おおはらえことば)を

準備よーし。
「厄除け人形」が撒かれ、始まりました。

「どっどどど、どっどど、どど、どど、どどどど・・・(地鳴り)」
「ばしゃ、ばしゃばしゃばしゃしゃしゃ・・・(水音)」
「しーん・・・」

え、まじ、終わり?終わりました。か?
瞬殺です。これを「あっと言う間」というのでしょうか?
なんだか、すごい。おもしろい。

「裸男・はだかおとこ」は静かに元の位置に戻り、「御手洗池」には黄色い「厄除け人形」で覆われています。
後の祭りですね。

「裸男・はだかおとこ」さん達の退場です。
手に手に斎串(イグシ)をもってます。

感想

仰々しく退場する「裸男・はだかおとこ」の後ろ姿に、
神事にはユーモアがあるものが多いなーっとつくづく思いました。
来年もまた見に来たいな~💖

提灯の灯りの妖しさに見とれ、
本殿へのお詣りをすませ、帰路につきました。



来年もまたこよう~💖



『夏越神事』と『矢取神事』についてまとめてみた


📘『夏越神事』と『矢取神事』とは

『夏越神事』
夏越神事』の日、『下鴨神社』「楼門」に”茅の輪”を立て、井上社(御手洗社)』に於いて「厄を祓い、無病息災」が祈願される。

『矢取神事』 
『矢取神事』は『下鴨神社』のご祭神のおひとり【玉依媛命・たまよりひめのみこと】が、鴨川で禊をしている時に、上流から流れて来た矢を拾い、部屋に置き寝た所、懐妊し、上賀茂神社のご祭神【賀茂別雷命・かもわけいかづちのみこと】が生まれたと言う故事にちなみ、

「御手洗池」の中心に矢に見立てた50本の斎串(イグシ)を円形に立て、その中心に2本の少し背の高い斎串(イグシ)をを立てる。
そして、厄除けの人形(ひとがた)が撒かれるのを合図に、裸男(はだかおとか)は、斎串(いぐし)を奪い合い、
斎串(いぐし)を手にした者は、一年の無病息災、安産、商売繁盛のご利益を得られると言う神事です。



📘立秋前夜に行われる

6月30日京都中の神社で”茅の輪”が飾られ、『夏越しの祓え』が行われるが、ここ『下鴨神社』では旧暦にあわせ、立秋前夜、
2019年は8月7日(木)に
『夏越神事』が18:30~、
『矢取神事』は19:00~予定。


📘『井上社(御手洗社)』と「御手洗池」で行われる

『井上社(御手洗社)』は、
「御手洗池」の奥にある井戸(井筒)の上に祀られていることから『井上社』、
祀られている神は罪や穢れを祓い除き給う神様」瀬織津比売命・せおりつひめのみこと】、
故に「お祓いの社」と言われる

ここ 井上社』と「御手洗池」では、『葵祭』の【斎王代】の”禊”が行われ、土用の丑の日には「御手洗祭(足つけ神事)」が行われている。


また、
「みたらし団子」は御手洗池の底から湧き出る水泡を見て作られたと言われる。





アクセス



世界遺産 下鴨神社

(賀茂御祖神社・かもみおやじんじゃ)

〒606-0807 京都市左京区下鴨泉川町59

075-781-0010
6:30~17:00
拝観料無料

京阪電車・叡山電車「出町柳駅」徒歩約10分
京都市バス 4・205番「下鴨神社前」or「糺の森前」すぐ

ホームページ
https://www.shimogamo-jinja.or.jp/



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2019年7月27日土曜日

『下鴨神社』の「みたらし祭(足つけ神事)」│2019年7月19日(金)~28日(日)

下鴨神社の「御手洗祭(足つけ神事)💖」

毎年土用の丑の日の前後5日間に行われる「足つけ神事」



暑いこの季節、じゃぶじゃぶ堂々とに足をつけれるなんて最高です!

年をとってくると、水着を着る事はもちろん、に足をつけることさえTPO考えてしまいますからね!


では、じゃぶじゃぶ楽しい「御手洗祭(足つけ神事)」について😁



まずは、

「御手洗祭(足つけ神事)」の由来


『下鴨神社』の境内、御手洗池にある『井上社(御手洗社)』には罪や穢れを祓い除き給う神様」である瀬織津比売命・せおりつひめのみこと】が祀られていることから「お祓いの社」と言われ、”土用の丑の日”に”御手洗池”に足をつけ、御燈明をお供えし、ご神水を頂くと「諸病にかからず、延命長寿の霊験あらたか」と言われたことから毎年「土用の丑の日」になると「足つけ神事」が行われるようになったそうです。
「足付け神事」の期間だけは”御手洗池”に入る事が許され”御手洗の神様”のお力を頂くことが出来る。

御手洗池に足を浸し、ろうそくの火を持って御燈明をあげ、ご神水を頂いて「罪、けがれを祓い、安産、無病息災」を祈りましょう

そうそう、最近は「がん封じ」


「御手洗祭(足つけ神事)」はいつ行われるの



『下鴨神社』では土用の丑の日の前後5日間で行われます。

2019年の”土用の丑の日”は7月27日(土)

「御手洗祭(足つけ神事)」は
7月19日(金)~7月28日(日)
9時~21時(初日はおそらく5:30から)

「御手洗祭(足付け神事)」に参加するにあたって


📗9:00~21:00迄(初日はおそらく5:30から)行われています。


混んでいるのは土日祝日、そして朝、昼よりも夕方から夜でしょうか。お燈明が神秘的で美しい時間帯ですからね。
混んでいると入場するのに並びますよ。
平日の朝やお昼であれば、待ち時間は0分です。


📗服装には注意して


はだしで池に入りますので、脱ぎやすい靴下や靴。
膝上までまくり上げる事のできるパンツ、ショートパンツ、スカートで行きましょう。

また、足を拭くハンドタオルなどがあると便利ですよ。


📗覚悟して


が冷たいのです。キンキン😖です。
入った瞬間は氷水に足をつけたような感覚です。

その後はその年?その日?の天気等によって違いますが、最後までキンキン😖で痛い日もありますし、最初は冷たくてもすぐに慣れる日もあります。何が原因かは未だ”おばちゃりだー”にはわかりません。

の深さも日によってなのか年によってなのか違います。
浅い日は膝か、膝ちょっと上くらいの感じ。深く感じる日は場所によっては膝上と言うより太ももと思ってしまうくらいです。



📗「賀茂の御神石」を頂き忘れないように


お子様のいらっしゃる方に限りますが、「御手洗祭(足つけ神事)」を一通り終え、橋を渡ると「賀茂の御神石」がおかれています。枕元に置くと「かんの虫」を封じると言われている石です。必要な方は頂いて帰りましょう。無料です。



一年たったら返却します。↓







「御手洗祭(足付け神事)」に参加してみた



『下鴨神社』の楼門をくぐるとすぐ左手側に↓のような幕がみられます。



入口です。↓靴を入れるビニール袋を受け取り
靴と靴下をぬぎ、パンツやスカートの裾を上げて整えます。



池にむかって進み、左側受付で献灯料300円を納め”ろうそく”を受け取りいざゆかん😁



ひぇ~っ!!冷たい!



こちらの「斎火・いみび」↓から火を移します。



ここからはのついた”ろうそく”を持って歩きます。
風が無くても歩くだけで消えかけます。ちゃんと灯を覆って進みましょう。

御燈明し、一年の無病息災を祈ります。



水から上り、足元を整えましょう。



御神水を頂き、からだを内側から清めます💖


どこのお水でもかまいませんよ↓空いている所からいただきます。


双葉葵の模様のついた器です。
「鴨のくぼて」と言う名前で売られています。


ご神水の量は結構たっぷりです。体の中から清められましたよ~
↓『井上社(御手洗社)』へお参りし、



足形をした祈祷木に名前等を書き、浮かべてお参りします。(有料200円か300円です。確認忘れてしまいました。)↓



子供の「かんの虫封じ」の御神石です。
必要な方はいただいていきましょう。↓



あとは出口へむかうだけです。
参道には露店も出ていますので、厄を祓ってすっきり楽しんで帰りましょう!


★ちなみに8月には『北野天満宮』で「足つけ神事」が行われます!



「御手洗池」についての豆知識


5月の葵祭の「斎王代」が禊を行うのも、
「流し雛」もここ御手洗池で行われます。

土用になると「御手洗池」には池の周辺や川の底から清水が湧き出ると言われ、湧きあがる際に出来る水泡を模してつくられた菓子が、みたらし団子と言われます。
御手洗池は「みたらし団子発祥の地」なのです。




アクセス



世界遺産 下鴨神社

(賀茂御祖神社・かもみおやじんじゃ)

〒606-0807 京都市左京区下鴨泉川町59

075-781-0010

6:30~17:00


京阪電車「出町柳駅」徒歩約10分京都市バス 4・205番「下鴨神社前」or「糺の森前」

ホームページ
https://www.shimogamo-jinja.or.jp/








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2019年7月22日月曜日

祇園祭の『粽・ちまき』って?  │ 祇園祭

祇園祭では『粽・ちまき』をGET’S❗


■『祇園祭』についておさらいしておこう

『祇園祭』とは


『祇園祭』は、869年(貞観11年)に起源をもつ『八坂神社』の祭礼です。
はじまりは、昔々1100年くらい前の貞観年間(859~877に)京都も含め日本各地に疫病が流行した時、その災厄を祓おうと『神泉苑に当時の国の数である66本の鉾を立て、神様を祀り、神輿を送ったことにはじまります。

祭礼は7月1日の「吉符入」にはじまり、31日の『疫神社(八坂神社の摂社)』「疫神社夏越祭」まで、『山鉾巡行』や『神輿渡御』も含め1ヶ月間も行われる長い長~いお祭りです。

「京都三大祭り(祇園祭・葵祭・時代祭)」「日本三大祭(祇園祭・大阪天満宮 天神祭・東京都神田明神 神田祭」の一つに数えられるお祭りです。


ユネスコの世界無形文化遺産『祇園祭の山鉾巡行』

2016年に『祇園祭の山鉾巡行や『秩父祭の屋台行事と神楽など、18府県33件のお祭りが、「山・鉾・屋台行事」としてユネスコの無形文化遺産(intangible cultural heritage)へ登録されました。

『祇園祭』の同義語として『山鉾巡行』が使われたりしますが、もともと『祇園祭 山鉾巡行』は『祇園祭』の行事の一つであり、
7月17日の『先祭 山鉾巡行』は『神幸祭(神輿渡御)』の、
7月24日『後祭 山鉾巡行』は『還幸祭(神輿渡御)』の神輿渡御に先立ち巡行します。

これは、疫病等の災厄をもたらす「疫神」がきらびやかで賑やかなものや尖ったものを好む為、神様の御神輿がお渡りになる前に、『山鉾』を巡行させ、『山鉾』を依り代(よりしろ)として疫神を集め、鉦(かね・しょう)や笛、太鼓で囃し疫神を鎮め、清めるためと言われています。

なので疫神が町や通りに戻らないように終わると素早く解体されるのですね。

■『祇園祭』と『粽』

『祇園祭』に行って、『粽・ちまき』を買い、玄関に飾り、厄除けを祈願する。何の疑問もなく「神社に行っておみくじひく」くらいののりで、毎年『粽・ちまき』を求めておりました。
が、はて、なぜなのかと、思ったわけです。突然。
なので少しお勉強してみました。



「蘇民将来子孫也・そみんしょうらいのしそんなり」


祇園祭のほとんどの”粽”に「蘇民将来子孫也」と書かれた護符が貼られています。『祇園祭』で祭礼に奉仕する人々も、「蘇民将来子孫也」の護符を身につけているのだそうです。
(誰がどのように身に着けておられるのか、”おばちゃりだー”は見たことがありませんので詳細にご説明することができませんが・・・悪しからず)

これってどういう意味なのでしょう。

「蘇民将来子孫也」とは”そみんしょうらい(人名)”の子孫ですよ~ってことなのですが、ここには込められたお話がありました。

それは昔々、『八坂神社の御祭神、【素戔嗚尊・すさのおのみこと】(牛頭天皇・ごずてんのう】と同一とも)がお忍びで旅をされ、一夜の宿を請うた時の事。
金持ちの【巨旦将来】は断り、貧乏ではありましたが【蘇民将来】は快く受け入れ、わらの布団に粟などの食事と言う粗末なものではありましたが、出来る限り精一杯のおもてなしをしたそうです。素戔嗚尊・すさのおのみこと】はこの事に大変お喜びになり、蘇民将来】の子孫は末代まで災厄より護ってやろうと約束されたのです。

『粽・ちまき』は「茅」「巻」、『粽』の由来


上の「蘇民将来子孫也」のお話に続きますよ~。

「【蘇民将来】の子孫は末代まで災厄より護ってやろう。」と約束された八坂神社の御祭神【素戔嗚尊・すさのおのみこと】(【牛頭天皇・ごずてんのう】と同一とも)。
蘇民将来】の子孫とわかるように、”茅の輪”を腰につけておくようにと申されました。

”茅の輪”とは”茅”を束ねて”巻”いたもの。”茅”を”巻”いたものだから巻・ちまき”、その音から”粽・ちまき”となり、現在の玄関に”粽”を飾る風習に至ったと言うわけです。


■『粽・ちまき』の授与

『粽・ちまき』を売っている所

山鉾町のそれぞれの「会所」で授与されます。(北観音山では授与は行われていません。)
「山」や「鉾」が建てられている場所に行ってみましょう!
そこに「会所」はあります。

また、町を歩いていると”うちわ”が無料で配布されており、地図がついている事もありますよ。
ガイドブックを見たり、ググってみるのもよいでしょう。

いつ『粽・ちまき』は売られるのか


「山・鉾」が建て終わり、巡行日の前日(宵山)までです。授与のはじまる時間は「山・鉾」によって少し異なります。

”おばちゃりだー”は参考にしたのは
↓KBS京都のページです(2019年)
https://www.kbs-kyoto.co.jp/gion/06gyoji/hokomachi.htm


そして、昨今は『粽・ちまき』をもとめる人が増えたのか、「長刀鉾」「月鉾」のように早々に売り切れてしまう「山・鉾」もあります。
毎日販売するものは用意されているようですので、『粽』を入手したい時は午前中に行かれることをおすすめします。


『粽・ちまき』の値段って

「山・鉾」によって少し異なります。
800円~1,000円位です。

購入すると、「山・鉾」に上れたりする特典のついている事もありますよ~💖



■山鉾町毎にある『粽』のご利益

前祭の山鉾(赤字はくじとらず)

長刀鉾・なぎなたぼこ ➡ 疫病除け・厄除け

蟷螂山・とうろうやま
 ➡ 疫病除け・厄除け

芦刈山・あしかりやま
 ➡ 縁結び・夫婦円満

木賊山・とくさやま
 ➡ 迷子除け・再会

函谷鉾・かんこぼこ
 ➡ 疫病除け・厄除け

郭巨山・かっきょやま
 ➡ 母乳の出を守る・開運・金運

綾傘鉾・あやがさほこ
 ➡ 厄除け・縁結び

伯牙山・はくがやま
 ➡ 疫病除け

菊水鉾・きくすいぼこ
 ➡ 不老長寿・商売繁盛・厄除け

油天神山・あぶらてんじん
 ➡ 学問成就

太子山・たいしやま
 ➡ 知恵授与

保昌山・ほうしょうやま
 ➡ 縁結び

鶏鉾・にわとりぼこ
 ➡ 疫病除け・厄除け・

白楽天山・はくらくてんやま
 ➡ 学行成就・招福除災

四条傘鉾
 ➡ 厄除け・招福

孟宗山・もうそうやま
 ➡ 親孝行

月鉾・つきぼこ
 ➡ 疫病除け・厄除け・

山伏山・やまぶしやま
 ➡  火除け・雷除け・厄除け・

占出山・うらでやま
 ➡ 安産・厄除け・

霰天神山・あられてんじんやま ➡ 火除け・雷除け

放下鉾・ほうかぼこ
 ➡ 疫病除け・厄除け

岩戸山・いわとやま
 ➡ 開運・厄除け

船鉾・ふねぼこ
 ➡ 航海の安全・安産(腹帯授与も有)

後祭の山鉾(赤字はくじとらず)


橋弁慶山・はしべんけいやま
 ➡ 厄除け

北観音山・きたかんのんやま
 ➡ ちまきの一般授与は行われていません(2019)関係者のみ。

鯉山・こいやま
 ➡ 立身出世・厄除け・開運招福

八幡山・はちまんやま
 ➡ 夜泣き封じ・夫婦円満

黒主山
 ➡ 泥棒除け厄除け

南観音山・みなみかんのんやま
 ➡ 疫病除け

役行者山・えんのぎょうじゃやま
 ➡ 疫病除け・交通安全

浄妙山・じょうみょうやま
 ➡ 勝ち運・疫病除け

鈴鹿山・すずかやま
 ➡ 盗難除け・雷除け・安産

鷹山・たかやま
 ➡ 疫病除け・厄除け(現在休み山ですがちまき授与有) 

大船鉾・おおふねぼこ
 ➡ 安産・厄除け(腹帯授与も有)


■2019粽を頂きに行って思った事

最近は『粽・ちまき』争奪戦も年々激しくなっているように思います。
他、今年目についたのは『ご朱印』でしょうか。
判子をおいているだけの「山・鉾」、その場で書いてくれる「山・鉾」などどのご朱印場にも行列ができていました。

■周辺の記事


2019年7月13日土曜日

祇園祭 │ 祇園祭は宵山直前の13日の夜が狙い目👍

13日の夜は山鉾町を歩いてみよう!
宵山前日の13日は人がまだ少ないため、夜に限らず昼もおすすめなのですが、「駒形提灯」に灯がともる夜は雰囲気ましまし、やはり一押しなのであります👌


13日の夜をおすすめする理由😁


📗先祭の山鉾が建ち揃う


遅くとも13日中には山鉾は建ち揃います。

お昼に町を歩くと、建ち並んだ山鉾を整え、会所を運営するいそがしく立ち働く山鉾町の人々を目にすることができます。観光客の行き来する宵山とは一味違い、山鉾町の方々の息遣いを感じることができる日なのです。



📗”祇園囃子”の音色”駒形提灯”の灯りに町が包まれる

会所の2階で奏でられていた”祇園囃子”が、山鉾の上で奏でられるようになります。
練習からいよいよ本番へと言った感じです。
また”駒形提灯”にも火が灯り、『祇園祭』の夜をゆらゆらと照らし人々を酔わせるのです。



📗”粽・ちまき”や”記念品”が買える


多くのの山鉾町の会所・売店が13日の午前中から開き始め、殆どの会所・売店が夜には開き並びます。
いろいろなお店もぼちぼち開いています。

宵山に比べると人も少ないので、買い物もしやすく、”粽”やその他の記念品を購入するには持ってこいです。

ただし、14日からでないと会所・売店が開かない町もありますので、どうしても欲しい”粽”や”記念品”がある場合は、確認は必須ですよ!



📗「会所飾り」が宵山よりはゆっくり見られる

宵山はすんごい人になりますからね。宵山に比べると「会所飾り」もゆっくりみられ、係の人に質問したりする事もできるかも?

宵山でも午前中などはまだ人も少なく、ゆっくり見る事もできます。

ゆっくり自分の速度で見てまわりたいですよね。



📗「鉾」にものぼれる


宵山に「鉾」に上がろうとすると大変ですよね。13日はがらがらとは言いませんが、宵山に比べればまだまだ空いています。「駒形提灯」に灯りに照らされ「祇園囃子」に包まれた「鉾」にのぼってみましょう!

※長刀鉾のみ女人禁制なのでご注意下さい。



📗7月に京都にお越しの方へ


世の中では『祇園祭』と「山鉾巡行」が同義語になっているような所があるのですが、実は『祇園祭』、7月1日の「切符入」「長刀鉾町の稚児によるお千度参り」に始まり、7月31日八坂神社の『疫神社』「夏越祭(えきじんじゃなごしさい) 」までの長期間行われているお祭りなんです。

「14日~16日の宵山」と17日、24日の「山鉾巡行」が得に有名ですが、実は7月中、京都は『祇園祭』の熱気に包まれています。

なので7月に京都にお越しの皆様、「宵山」や「山鉾巡行」の日でなくとも、どこかで何かが行われていることがありますので、是非確認して参加なさってみて下さいね。

📗周辺記事

2019年6月23日日曜日

世界遺産 西芳寺・サイホウジ(通称 苔寺) │ この庭はなぜ人々を魅了するのか

6月だ!『西芳寺』へ参拝するぞぉー💨


「古都京都の世界文化遺産」17か所の内の一つであり、『西芳寺庭園』は国の「特別名勝・史跡」に、また「湘南亭2棟」と「絹本著色夢窓疎石像」は国の「重要文化財」に指定される寺院です。

以前は『天龍寺』の境外塔頭でしたが、現在は臨済宗の単立寺院となっています。

創建は奈良時代、1300年ほども遡る。
幾度もの荒廃再興を繰り返し今、人々を魅了する。

【大佛次郎】の小説『帰郷』にも色を添え、
Appleを創業した 故スティーブジョブスも度々訪れたと言う

120余種の苔が織りなすこの庭は、なぜこれほどまでに人々を魅了するのか~💖


西芳寺 マンジュウ苔(白苔)
西芳寺 マンジュウ苔(白苔)


「どんなお寺なのか行ってみたいな~」っと、誰しもが思うと思うのですが、『西芳寺』への参拝には「事前申込」が必要ですからね。往復はがきに希望日を記載送付し、返送された「参拝証」を持って指定された時間に参拝します。また、参拝には「写経」もセットとなっております。ちょっと手間暇かかるのです。


📗『西芳寺』へ「往復はがき」で事前申込をしよう

■『西芳寺』を参拝するには、往復はがきによる事前申込が必要

世界中から参拝者の訪れる『西芳寺』。以前は普通に参拝ができましたが、庭園ブームなどにより参拝者が年々多くなる中、観光公害が生じ、色々対策を行ってみたものの解決することができなかった為、1977昭和52年より”往復はがきによる事前申込制”となりました。

■基本参拝は中学生以上

参拝は中学生以上。小学生以下の参拝は通常は行えません。が、
年に数回お子さま中心の参拝を行う予定であり、日程等は、決まり次第HP上で案内していただける由。

■事前申込受付期間

事前申込の往復はがきは、参拝希望日の2ヶ月前から、遅くとも1週間前に必着する必要があります。ただし、申込多数や法要等の都合により、希望に添えない場合もあります。

■申込方法:往復はがきの書き方

・送付先

〒615-8286 京都府京都市西京区松尾神ヶ谷町56
西芳寺参拝係 宛

・送付先裏面

「参拝希望日(複数日可)」「総人数」「代表者の住所・氏名・電話番号」

・返信先

「代表者の住所・氏名」

返信先裏面

白紙で送付します。


■返送されてくる「参拝証」

往復はがきを送付すると「参拝証」が返送されてきます。👇
この「参拝証」は持参が必要ですので失くさないで~💦


記載されていることは、

・参拝日時
・拝観料(冥加料)一人3000円以上
・写経用の筆・筆ペンの持参要

です。さあ、このはがきがくれば後はわくわく待つのみです😁

・問合わせ先等

『西芳寺』 TEL: 075-391-3631
『西芳寺』事前申込についてのページ↓
http://saihoji-kokedera.com/reservation.html

📗 自転車で『西芳寺』を目指す!

梅雨時にと思って「事前申込」をしたのに・・・
な・な・なんと晴れが続いて3日目、雨はどうした~❕と言っても降りそうにないし、これはこれ、晴れている事に感謝し、自転車で『西芳寺』を目指しました💦


今回の自転車ルートは

『西芳寺』へは四条通をひたすら西へ、桂川にかかる「松尾橋」を渡り『松尾大社』の前を過ぎ、物集街道(モズメカイドウ)を南下、400~500m地点に茶色の歩道橋が見えたら右折、あとはまっすぐ。同じ道沿いに『鈴虫寺』『竹の寺』そしてその先に『西芳寺』があります。

自転車は橋を渡った右側(東側)、入口(門)の前に駐輪させていただけました。
ゆる~~~い登りの道でした。


気を付けよう

『西芳寺』は静かな場所にあります。中にも外にも飲み物の自動販売機はございません。
開門を待っているだけでも喉が渇いてきますし、寺に入り写経し、お庭を拝見するとなると所要時間は2時間。飲み物は必ず持参される事をおすすめします。
境内に抹茶のサービス等もありませんよ~。



📗 いよいよ『西芳寺』へ

開門時間を待つ

開門時間まで、門前の橋の上に並び待っている方、目の前のCafé?で待たれる方、また、木陰で待たれる方など様々でした。ジュースの自動販売機等はありませんでしたが、目の前のCaféの方が、籠にジュースを入れて売りに来られていました。NICE💖

30分前になると門が開き、「参拝証」を持った方、団体の方の順で門をくぐります。


受付


左手側本堂の前を通り過ぎ、宗務所から靴を脱ぎ、受付を行います。
西芳寺 本堂(西来堂・さいらいどう)


「参拝証」を渡し”冥加金(一人3000円以上)”を納めます。”冥加金”は包んで来られている方は少なく、殆どの方はお金を裸のまま納めていました。

”ご朱印”の受付場所は参拝受付と並んでありますので、本堂へ入る前に”ご朱印帳”は預けるのが良いでしょう。志納料はご朱印帳を受取る時に納めました。


📗 『西芳寺』の「本堂」で写経

「本堂(西来堂・さいらいどう)」へ

受付を済ませたら、本堂で写経です。時間まで船底天井の渡り廊下と受付前で待機します。椅子も用意されていましたよ。

時間になると、係の方から注意事項の説明を受け、本堂へ入ります。
この日もYOU数名を含めかなり多くの人が参拝こられていました。平日でしたが100名は下らなかったと思います。

平均年齢は高め、50歳は超えるかと・・・一番若いと思ったのは、女性YOU2人組で20代とおみかけしました。


本堂について

本堂は1969昭和44 【京都大学名誉教授 村田治郎】の設計・監督により再建された建物です。


本堂に入ると、ご本尊の「阿弥陀如来」さまを中央に写経の為の机が並び、2種類の襖絵が目に飛び込んで来ます。特に正面の襖絵は金地に朱、ピンクやブルー、青、グリーン等でかわいい模様が描かれ明るい印象のもので【堂本印象】の作品です。


「写経」について

・写経した文字
「延命十句観音経/観世音 南無佛/与佛有因 与佛有縁/佛法僧縁 常楽我浄/朝年観世音 暮年観世音/念念従心起 念念不離心」

そして、お願い事、氏名・住所を記入し納経します。


「写経用の筆ペン又は細筆をご持参ください。」
と”参拝証”に記載がありますが、2019年6月に行った時は、「写経」用の席に「硯」と「墨」と「細筆」が用意されていました。が、細筆が必ず用意されている保証はありませんので、やはり持参した方が安心ですね。

「墨が置かれていますが調子に乗ってすらないで!」
「硯」には既に墨汁が入っており、濃さも問題ないと思います。
”おばちゃりだー”は調子にのって墨をすりすりしてしまい、気が付くと墨が濃くなり粘りが出てしまい、薄める水があろう筈もなく、結果書き辛かったです。

・「椅子席あり」
正座が難しい人用に椅子席の用意もありました。数え忘れましたが30~40くらいはあったのではないかと思います。”おばちゃりだー”は体重もあり正座は苦手なのですが、正座席でがんばりました。

「身だしなみには気をつけよう」
”おばちゃりだー”が座った席ではかすかに足の匂いがしていました。ひぇ~💦
誰だ~!くれぐれも他の参拝者の方に迷惑をかけないよう、足が匂う方は替えの靴下を持参するとか、椅子席に座るとかちょっぴり気を付けましょう。正座は足の裏が近いのですからね❕(足は崩しても問題ありませんが、近いのはかわりません❗)

「歩く振動や気配が気になります。席は選んだほうが良いかも」
写経が終わった人から、納経、参拝、そしてお庭拝見となります。
写経が終わった人は、主に庭側の通路を歩きますので、正座していると歩く振動や音がダイレクトに伝わりますし、手が遅いとそれに加えて焦りまで出てきて落ち着かなくなります。できれば通路に近くない席や後ろに近い席に着席した方が集中できるかもです。

・「感想」
不思議と文鎮を落とす方が多くてちょっと「ほっこり」しました。文鎮はなぜ落ちるのか❔ 理由はわかりませんが、何人もの方が落とされていました。ほっこりですね。


📗 いざ『西芳寺庭園』へ

『西芳寺庭園』について
『西芳寺庭園』は国の「特別名勝・史跡」に指定され、『金閣寺庭園』や『銀閣寺庭園』のモデルになったと言われる名庭です。

荒廃、再興を繰り返したお寺ですが、上段には中興【夢窓疎石】石組みを見る事ができます。また、下段の池泉回遊式庭園を埋め尽くす120余種の苔の絨毯にはため息が出ますが、実はこの苔、覆われたのは江戸末期。荒廃、再興を繰り返し、谷間と言う土地柄洪水の被害にもあったこの庭はいつしか苔に覆われていたそうです。そしてその後も廃仏毀釈等、紆余曲折を経て1928年より庭園が一般公開されるようになり、その後、観光被害を避ける為、1977昭和52年より”往復はがきによる事前申込制”となりました。

休憩所から庭へのアプローチ

「写経」と「参拝」を済ませていざ『西芳寺庭園』へ、
右側の建物は休憩所で奥に手水があります。写経を終えてまずは一休み、一休み。

西芳寺 休憩所

西芳寺 休憩所 手水

庭へ入っていきますよ~。庭入口までのアプローチ部分の苔は青々とふかふかでした。
しっとりはしていませんでしたけどね、晴れ続きですからね。

下段 池泉廻遊式庭園


上下二段に分かれている庭園です。まずは下段黄金池を中心にした池泉廻遊式庭園から。
まずは、「湘南亭」に向かいます。

こちらが幕末に【岩倉具視】が隠棲していた重要文化財「湘南亭」です。
【千利休】の次男【千少庵】によって建てられました。
西芳寺 湘南亭
北に張り出した月見台が特徴です。

「黄金池(心字池)」



庭師の方が苔の上に落ちた木の葉を集めておられました。

おおおお~、見た目は少しグロテスクですが、あまりおめにかからないほど広い面積に「マンジュウ苔(白苔)」が・・・




上段 枯山水の原点、【夢窓疎石】による日本最古の枯山水の石組

上段へ向かいます(この階段は上から撮影したものです)


階段を上がりきると、開山堂「指東庵・シトウアン」があります。(写真はございません。トホホ)
お堂には、開山【行基菩薩】、平安初期草庵を結び修行をした眞如法親王】、中興の祖【夢窓國師】の御位牌。
室町時代の松尾大社宮司で【夢窓疎石】を招請した藤原親秀(チカヒデ)夫妻】と【夢窓國師】の木像が祀られています。


開山堂「指東庵・シトウアン」お参りして、先へ進みましょう❗
おおーっと、ついついお参りすると左側へ進みそうになるのですが、ちょっと待って下さい❗

大変わかりにくいのですが、開山堂「指東庵・シトウアン」の向って右側に【夢窓疎石】の枯山水の石組みがあるのですよ。

ここ、気が付かない方もいらっしゃると思います。隠れてますからね、お堂の影に、わかりにくいですからね、かなり😓

1339暦応2【夢窓疎石】による日本最古の枯山水の石組です

見ると、水の落ちる様が見えるような、そんな石組です。



枯山水の前で一休みし、

階段を下り、

庭を出て、休憩所に戻り一休み、一休み。

あ、そうそう、開山堂近くに【夢窓疎石】が坐禅をしたと伝わる1mくらい(3尺)の「坐禅石」がありますのでさがして下さいね。”おばちゃりだー”は見たような気はするのですが、「坐禅石」失念していて通り過ぎてしまいました・・・😢


昨年の台風の傷跡も痛々しく、本来あるべき枝がなくなることで差し込む陽は苔にも影響を与えるでしょうし、お伺いすると、他にも暑い夏の影響も出てきているそうです。


そう言えば以前「桂離宮」で住宅が増える事で土地が乾燥してくる事も影響するとお聞きしたことがあります。

自然はデリケートですね。
がんばって下さい「庭師」さん💖 いつまでも美しい苔がみられますように。

📗 『西芳寺』基本情報

正式名称: 洪隠山 西芳寺 /通称「苔寺」

以前は天龍寺の境外塔頭でしたが、現在は臨済宗単立寺院。

創建:聖徳太子の別荘があった地に、【聖武天皇】の詔により約1,300年前の奈良時代に【行基】が開山

本尊:阿弥陀如来

開山:【行基】

中興開山:【夢窓国師・夢窓疎石】



📗 アクセス

・車
駐車場無し。周辺にコインパーキング有。ただし時期によっては混雑する為、公共交通機関の利用を推奨。
車で行かれる場合の道順は、上に書きました「自転車で『西芳寺』を目指す!」や地図を参考にしてください。

・電車
阪急嵐山線「上桂駅」駅より徒歩約15~20分
阪急嵐山線「松尾駅」駅より徒歩約15~20分

・バス
京都バス(73・63)「苔寺・すず虫寺」下車徒歩約3~5分
京都市バス(29)「鈴虫寺・苔寺道」下車徒歩10~15分