2019年8月5日月曜日

『北野天満宮』│『御手洗川足つけ燈明神事』と『御本殿石の間通り抜け神事』

北野天満宮の「御手洗川足つけ燈明神事」と「御本殿石の間通り抜け神事」+「お土居のライトアップ」



8月に行われる「御手洗川足つけ燈明神事」と「御本殿石の間通り抜け神事」は、8月3日から10月5日までの約2か月にわたり行われる『北野祭』の様々な祭典や行事の一つです。




令和の御代に蘇える「北野祭」

「北野祭」は、
8月3日「御手洗川渡始式」
8月7日の「御手洗祭」はじまり
9月4日の北野天満宮で最も重要な祭典「例祭(大祭)」を中心として、
10月5日「瑞饋祭」の「后宴祭」
まで続く一連の祭礼の事を言い、

2027年(令和9年)に迎える菅公1125年半萬燈祭に向けて旧儀の復興を進めている上での「北野祭」の復興となりました。
『北野天満宮』最大の祭礼「例祭(大祭)」も、昨年までは8月4日に行われていましたが、今年2019(令和元年)より旧暦に戻し9月4日に行われることになりました。


2016年に復興した「御手洗川足つけ燈明神事」

■「御手洗川足付け燈明神事」とは

北野天満宮』のある場所は、平安京の「天門」にあたる北西、乾の地にあたり、平安京内裏から『北野天満宮』を見ると北極星の真下に位置する事から、「三辰(太陽・月・星)信仰」の聖地とされました。

平安京内裏のご用水は、衣笠山(現在の金閣寺あたり)を源流とする川で、『北野天満宮』境内を通り清められ、平安京内裏へと流れ込んでいました。

「御手洗川足付け燈明神事」はこの境内を流れる「御手洗川」に足を浸し、御燈明(赤・白・黄色・紫・緑)をあげ、「罪、けがれを祓い、無病息災」を祈る神事の事で、

5色の燈明(ろうそく)にはそれぞれに意味があります。

赤 ⇒ 良縁・縁結び・子宝・家内円満
白 ⇒ 開運招福・心願成就・就職成就・趣味達成

黄 ⇒ 金運向上・商売繁盛・福徳招来・職務繁栄
紫 ⇒ 身体安全・健康回復・病気平癒・延命長寿

緑 ⇒ 芸道上達・スポーツ、成績向上・目的達成・業務成就


■「御手洗川足付け燈明神事」に参加する



ろうそくの色は自分で選ぶことが出来ますので、受付をすましたら、1本てにとり、川へ入りすすみます。


ここでろうそくに灯をつけます。


川を歩ききり、階段をあがり

ご燈明❗



これで穢れも祓えたかな~

■日時・場所・初穂料・注意点

8月中旬の週末に行われます。
2019年8月10日(土)~12日(月・振休)
2019年16日(金)~18日(日)

9:00~20:00(最終受付)
楼門を入って左(西)側絵馬所前にて受付
300円

・水に足をつけますので、膝まで水につかれる服装が必要です。
・水温は下鴨神社の御手洗池ほどには冷たくありません。
・脱いだ靴は袋に入れて自分で管理します。
・夜はお土居のライトアップも楽しめます。幻想的ですよ。
ライトアップは無料で誰でも楽しむことができます。
・足を拭くタオルは、必要です。御本殿石の間通り抜け神事16~18日」の場合は水から上がってから結構な距離(お土居入口近くまで)を板の上を歩きますので乾いてしまうのですが、「足付け燈明神事」のみの場合は、御燈明するとすぐに出口となりますのでタオル(ハンカチ)は必要です。
2019年16日(金)~18日(日)に行かれる方は「御本殿石の間通り抜け神事」も選択肢に入れてください。おすすめです。御本殿石の間通り抜け神事」についてはこの後(下)の記事を参考にしてね。


「御本殿石の間通り抜け神事」

■「御本殿石の間通り抜け神事」とは


「御本殿石の間通り抜け神事」は「御手洗川足付け燈明神事」とともに2016年に復興した神事で、国宝の本殿に収まる「御神宝」「御装束」を虫干しにあわせて公開し、「本殿」と「拝殿」の間を繋ぐ「石の間(畳敷きの間)」を、この時期のみ通り抜けさせて頂くものです。本来神様と人間の世界を繋ぐ神聖な場所であり、神職しか入れない場所なのだそうですよ。


初穂料が1000円と高いように見えますが、
「御手洗川足付け燈明神事」+「御本殿石の間通り抜け神事」+「水みくじ」そして、プライスレスなのは「神様に最も近い位置でお参り出来る事」なので、個人的にはかなり”おすすめ”です。

「御本殿石の間通り抜け神事」ではまず「御手洗川足付け燈明神事」を行います。「水みくじ」がついていますので、ろうそくを持って「御手洗川」を歩き、川から上がる前に「水みくじ」を川に浸し「水みくじ」いたしましょう。

御手洗川から上り、御燈明をすませ、はだしのまま板等の上をすすみ、途中「御本殿石の間通り抜け神事 履物預かり所」へ履物を預け、「本殿」と「拝殿」の間「石の間」へとすすみます。


石の間へ

石の間の真ん中、こちらには御賽銭箱はありませんが、ここが一番神様に近い所ですので、素通りする方も多くちょっと立ち止まるのは恥ずかしいですが、ちゃんとお詣りいたしましょう。

石の間を通り抜け、白いシート上を進むと、本殿をぐるりとまわります。本殿の真後ろは「裏の社」、道真公の
ご先祖である【天穂日命】、お祖父様【菅原清公卿】、お父様【菅原是善卿】がお祀りされているんです(「御后三柱(ごこうのみはしら)」)。こちらでのお詣りも忘れないで~。
そしてぐるりとまわり、履物を受け取りましたら、そこは「お土居」の目の前。履物をはき、お土居をゆっくり散策し青もみじやライトアップ、七夕飾りを楽しみましょう。とてもきれいです💖


■日時・場所・初穂料・注意点

8月中旬の週末に行われます。
2019年16日(金)~18日(日)

9:00~20:00(最終受付)
楼門を入って左(西)側絵馬所前にて受付
1000円
(「御手洗川足付け燈明神事」+「御本殿石の間通り抜け神事」+「水みくじ」のセットです。)

・水に足をつけますので、膝まで水につかれる服装が必要です。
・水温は下鴨神社の御手洗池ほどには冷たくありません。
・脱いだ靴は袋に入れて自分で管理します。
・夜はお土居のライトアップも楽しめます。幻想的ですよ。
ライトアップは無料で誰でも楽しむことができます。
・足を拭くタオルは、必要ないかと。水から上がってから結構な距離(お土居入口近くまで)を板の上を歩きますので乾いてしまうのでした。




「境内」と「御土居」のライトアップ


■「境内」と「御土居」のライトアップとは

「御手洗川足つけ燈明神事」と「御本殿石の間通り抜け神事」にあわせて、「境内」と「御土居」を七夕飾りで飾りで飾り、ライトアップが行われます。

「境内」と「御土居」のライトアップだけを楽しむことも可能です。「御土居」の”青もみじ”や”竹”がライトアップされた風景は幻想的で美しいですよ。

■日時・場所・初穂料・注意点

2019年8月10日(土)~12日(月・振休)
2019年8月16日(金)~18日(日)
日没~20時30分頃まで

無料




アクセス


『北野天満宮』

京都市上京区馬喰町/075-461-0005
開閉門時間: 4月~9月 5:00~18:00

      10月~3月 5:30~17:30

*ライトアップ期間や正月等は開閉門の時間がかわりますのでご確認下さいね。

市バス「北野天満宮」すぐ
JR円町駅徒歩約25分
京福電車(嵐電)白梅町駅:徒歩5分

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