2018年10月19日金曜日

京都の『通りの名前の数え歌:もうひとつの東西数え歌』丸太町通~松原通

京都の『数え歌』は一つではないんです。《京都『通りの名前の数え歌:丸竹夷(東西の通り)編』》以外にもう一つ東西の『数え歌』があります。ちょっとおもしろいのでご紹介いたしま~す

 ①~⑩の番号は便宜上ふっています。
    坊さん頭は 「丸太まるたまち」、
   つるっとすべって 「竹屋たけやまち」、
   水の流れは「えびすがわ」、
   二条にじょううた生薬きぐすりを、
   ただでやるのは「おし(惜しい)小路こうじ」、
   御池おいけで逢うた「あねさん(姉さん)に、
   ろく」銭もろうて「たこうて、
   にしきで落として「(叱られ)」かられて、
   あや(誤)」まったけど「仏仏ぶつぶつと、
   たかがしれてる どしたろ
※「どしたろ・・・「弁償したろ」と言う意味です。

    ①   まるたまち」:丸太町(まるたまち)通り
    ②   竹屋たけやまち」:竹屋町(たけやちょう)通り
    ③   えべすがわ夷川(えびすがわ)通り 
    ④   二条にじょう二条通り (昔、二条通りは薬屋さんが軒を連ねていました)
    ⑤   おし小路こうじ押小路(おしこうじ)通り
    ⑥   御池おい御池(おいけ)通り あねさん小路(あねこうじ)通り・条通り
    ⑦   ろく」:六角(ろっかく)通り/たこ」: 蛸薬師(たこやくし)通り
    ⑧   にしき」:錦小路(にしきこうじ)通り/四条通り
    ⑨   あや」:綾小路(あやのこうじ)通り/仏仏ぶつぶつ」: 仏光寺(ぶっこうじ)通り
    ⑩   たか」:高辻(たかつじ)通り/」:松原(松原)通り

『通りの名前の数え歌:坊さん頭は丸太町(東西の通り)』は、ストーリーがあってちょっとユーモラスなのが素敵ですよね。

それに通りの特徴をとらえている箇所もあります。

二条にじょう」でうた生薬きぐすり》のくだりです。これは「二条通り」に”薬問屋が軒を連ねていたことがよくわかる一節だなと感心しました。はい

ただ、どちらかと言うとこちらの『坊さん頭は丸太町』より『丸竹夷』の方がポピュラーなのかなと感じます。理由はわかりません。歌われている京都の通りが「丸太町通り」から「松原通り」と短いせいなのか、「南北」の歌がないからなのか、だとしたら

「南北」の歌も誰か作ってくれると良いのにな~、と思う”おばチャリダー”でした



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