2019年3月17日日曜日

京都三大火祭「 清涼寺(嵯峨釈迦堂)のお松明式(おたいまつしき)」ー 2019年3月15日

平成最後の『お松明式』に行って来ました

天気予報をチェックしたら雨(確か60%くらい)の予報でしたが、『お松明式』が終わるまで降りませんでした。さすがお釈迦様のお力ですね。

嵯峨釈迦堂 清涼寺 お松明式

は『お松明式』のみの参加です。
3月15日はお釈迦様の入滅された日で、1日を通して『涅槃会・ねはんえ』が行われいて『お松明式・おたいまつしき』もその一つなのです。

『お松明式』は20時頃からのはじまりですが、嵐山の夜をみたいのと、本堂へのお詣りの為、人混みも考えて少し早めに行きました。

嵐電嵐山駅」に到着し「キモノフォレスト」「龍の愛宕池」をパチリ💖
電車に乗らない人も入る事ができ、写真映えするところです😀
嵐電嵐山駅 キモノフォレスト

嵯峨釈迦堂「清涼寺」までは、嵐電「嵐山駅」の前の道をひたすら北(右)へ歩きます。
夜の嵐山の街並みを眺めながら、てくてくてくてく、線路を越えればもう少しです。
丸太町通りまで来ると警備の人が立っていました。嵯峨釈迦堂「清涼寺」へ向かう人達も増えてきて、人並に身を任せそのまま進めばもうすぐです。

では『お松明式』について、

🔥嵯峨釈迦堂『 清涼寺のお松明式』とはどんなもの

お釈迦様が荼毘(だび)に付される様子を再現したものです。
高さが7メートル位もある3本の「早生・わせ」「中稲・なかて」「晩稲・おくて」の松明を燃やして、燃える順番や火の勢い、燃え方でその年の農作物の実りを占います。

8月16日に行われる五山送り火」10月22日鞍馬の火祭とともに「京都三大火祭り」と言われています


🔥『お松明式へ行く為の注意点』

服装には注意が必要です

『お松明式』は夜に行われる行事です。特にこの時期は”三寒四温”で日によって気温がかなり違いますし、京都の朝と夜は”ぐっと冷え込み”ます。天気予報に気をつけて少し大げさな位の寒さ対策をしてちょうどではないかと思います。

『お松明式』では松明を燃やします。の粉を浴びると縁起が良いとも言われます。目前で見学ができる分、の粉を浴びる可能性は充分にあり、風向き次第です。万が一の事を考えて、の粉を浴びても良い服か、もしくは風向きがヤバイと思った時に羽織れるものを持って行くことをおすすめします。毎年来られている方が「ダウンなんか一発で穴開くよ~」と話しておられました。

到着時間や場所どりについて

見学場所について説明します。
「仁王門」を入ると、露店が大きな円を描き並んでおり、露店の前の通路がそのまま見学場所、通路の内側に沿って縄が張られ、縄の中に松明が立っています。
松明式がはじまると北西側にお坊さんが立たれ読経をされます。
嵯峨釈迦堂 清涼寺 松明式現場
北西から見た感じ

北西角周辺が人気のエリアです。仁王門を入れた燃える松明の写真が、撮れる為でしょう。1時間半前に到着しましたが、既に脚立やカメラの三脚が立っていました。

19時くらいであれば、スペースにまだ余裕はありました。その先1時間半~2時間くらいその場所に貼りつくことになりますので、トイレを済ませ、飲み物等の準備もあると良いかなと思います。

●「見学のみ」であれば、始まる時間に到着していれば問題ありません。大きな松明なのでどこからでも見えますよ。
7時からは本堂「涅槃図」の前で大法要が行われ、8時15分頃でしょうか、お坊さんが松明式の前に入場し読経が始まりスタートです。

本堂等へのお詣りしようとすると、通路にも本堂の階段にも人が多い為、少し時間に余裕を持っておきましょう。

「一番前で人の頭を気にせず写真を撮りたい」場合
良い場所をと思うと、19時頃にはスタンバイが必要です。
場所にはこだわらず一番前であればと言うことであれば19時半頃でも仁王門側等にスペースがありました。(このあたりは火の粉が一番降ることになりました)

🔥『お松明式』の様子

早く(19時頃)到着し、お詣りも済ませましたので、既にスタンバイしている方の多い北西角に場所を取りました。

すると本堂前の”赤い高張提灯”が気になります


嵯峨釈迦堂 清涼寺 高張提灯

13基あるそうです。株式指標(昔は米相場)をくじ占いしたもので、1月から12月になっていて(1本あまるのは大陰暦のうるう年のなごりだそうです?)提灯の高さで相場の高低をあらわしているのだそうです。

そうこうしている内に20時、保存会や消防団の方で松明のまわりが賑わい出しました。
20時15分頃でしょうか、お坊さんが入場し読経がはじまります。

嵯峨釈迦堂 清涼寺 お松明式

松明に点火する前に、手前の四角い火床?に火を放ち、護摩木などをくべて行きます

嵯峨釈迦堂 清涼寺 お松明式
煙がもうもうと立ち昇り、火が起きてきます。

嵯峨釈迦堂 清涼寺 お松明式
 火花が松明にまで届き、今にも燃えだしそうです。
が、そんなに簡単には火は移らず、
嵯峨釈迦堂 清涼寺 お松明式
そうこうしている内に、お坊さんや、保存会の方等々が竹に刺さった??提灯を手に入場、お経を唱えながら松明のまわりを何周かまわられて、
嵯峨釈迦堂 清涼寺 お松明式

いよいよ松明に火が、
竹の先にわら束のようなものを刺し、火をつけ、
嵯峨釈迦堂 清涼寺 お松明式
じょうろ型になっている松明の中へ、火のついたわら束をいれます。 
嵯峨釈迦堂 清涼寺 お松明式嵯峨釈迦堂 清涼寺 お松明式

松明は燃え上がり、

燃え尽きた松明は崩れ落ち、最後の松明となりました。



 お坊さんたちが退場され、「お松明式」は終了しました。

終了時間はチェックするのを忘れてしまいましたが、おそらく20:45くらいには終了していたと思います。

では最後に

🔥嵯峨釈迦堂『 清涼寺・せいりょうじ』とはどんなお寺でしょう、


『 清涼寺』はもともとは「光源氏」のモデルと言われる【源融・みなもとのとおる】の山荘「棲霞観・せいかかん」を死後「棲霞寺・せいかじ」とし、その後奈良「東大寺」の僧【奝然・ちょうねん】が「宋」より持ち帰った「釈迦如来立像(お釈迦さま)」160cmを本尊に、987寛和3『清涼寺・せいりょうじ』と改称、「華厳宗」の寺としたことにはじまり、現在は「浄土宗」のお寺です。京都には他に西陣の「千本釈迦堂」があり、通称で「嵯峨釈迦堂」と言われます。


ご本尊であり、国宝である清涼寺式と言われる赤栴檀の「釈迦如来立像(お釈迦さま)」の体内には絹製の「五臓六腑(内臓模型)」や経典等々が納められていました。ちなみに、この内臓模型は世界最古だそうですよ。

このほかにも霊宝館には、「清涼寺」の前身「棲霞寺・せいかじ」の本尊と伝わる国宝「阿弥陀如来」脇侍「観音菩薩」「勢至菩薩」をはじめ多くのお宝があり必見です。


🔥 アクセス情報

清凉寺(嵯峨釈迦堂)
京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46

075-861-0343

拝観料/一般:400円、中・高:300円、小:200円

[御本尊の開扉] 毎月8日11時~/4・5・10・11月
[霊宝館特別公開]4・5・10・11月


本堂霊宝館共通券/一般:700円、中・高:500円、小:300円

駐車場:普通車800円(1日)

市バス・京都バス:「嵯峨釈迦堂」前下車
JR 嵯峨嵐山駅 約8分
嵐電 嵐山駅 約10分
阪急 嵐山駅 約35分くらい



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