2019年5月31日金曜日

『方丈・ホウジョウ』について │京都を楽しく歩く豆知識

『方丈・ホウジョウ』って


方丈じゃら
方丈庭園じゃら
よく聞くんですけど・・・
いったい何 って思いませんでしたか
”おばちゃりだー”は思いましたよ
そして、取り敢えず、
わからなかったので最初の頃は気にしませんでした。
 へへへへ
でも、大人ですからね、ちょっとこのあたり抑えておきたいなと、


📗「字面」から『方丈』をみると


文字の意味だけみると
「方」= 四角形
「丈」= 長さ 
1丈」=は約1.67間(=10/6間)
    (1間=1.8m)x1.67
    =約3m
「方丈」=1方丈
=1丈四方
=1.67間四方=四畳半程度
(四畳半の1辺は約1.5間)

でしょうか

📗『方丈』の由来は、

維摩経・ユイマキョウ(大乗仏教の経典)』の中の逸話にあります

昔々、4.5畳強(一丈四方)の小さな家に「維摩(ユイマ) 居士」なる人物が住んでおられました。
それがある時病気になられ、そのお見舞いに、「文殊菩薩」一行様(すんごくたくさんの皆様)が「維摩居士」の小さな家を訪れました。
その時「維摩居士」は、皆様をその狭い部屋に座を設け、収容したと言われ、
この逸話から、仏教においては、方丈に全宇宙が内在すると言う考え方がなされ、

寺院の住職が生活する建物を、特に方丈と呼ぶようになったそうです。

📗禅宗寺院等で言う『方丈』

禅宗寺院では公の行事(接客や仏事)に使う居間のような建物のことです。

方丈は元は住職の居室をさしていたようですが、住職は方丈で修行者を教えることもあり、単なる私室以上の意味を持つことから、禅宗寺院では重要な伽藍(がらん)の一つとなっていますもちろん四畳半より広いです。

『方丈』に対して『書院』
公的スペースが『方丈』 私的スペースが『書院』
大きい禅寺では、
前(まえ)方丈(必ず南面に面している)と
内(うち)方丈の区別があり、

前方丈は、師が修行者に接し導く公的な場。
内方丈は私的な居室とされることもあります。

なので、良く聞く『方丈庭園』とは、方丈に面した庭園の事なのです。

📗僧侶や隠遁者に好まれた狭い庵としての『方丈』

文字通り、狭い庵をしめす場合、
例えば、鴨長明の『方丈記』は、"方丈の庵(一丈)"で書いたので『方丈記』なわけです。

方丈の庵はコンパクトでカンファタブル


構築、解体が簡単なので、僧侶や隠遁者に好まれた建物でした

📗ご住職の事を言う『方丈』

ご住職の事を「方丈」「方丈さま」とお呼びしたりするそうです。
一丈四方の部屋に住む人ということで、このようにお呼びするのだとか。
”おばちゃりだー”はあまり耳にした事はないんですが、いろいろな使い方があるのですね。



📗結局『方丈』って

言葉って、難しいです。『方丈』っていろいろな意味があるんですね。
とりあえず、インターネットでぐぐってみましたが
何がどこまで正しいかちょっと自信がありません・・・
ま、ざっくりと言うことで、ご容赦ください

<参考Webページ>

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