2019年5月10日金曜日

大田神社のカキツバタ | 「大田ノ沢のカキツバタ群落」は天然記念物

上賀茂神社の境内摂社

「大田神社」へカキツバタを観に行って来た

毎年新緑のこの時期に、「大田神社」のカキツバタは見頃を迎えます。

大田神社 かきつばた


📘「大田神社」のカキツバタ

京都でカキツバタと言えば「平安神宮の神苑」や「勧修寺」なども知られていますが、まず名前があがるのはここ「大田神社」でしょうか。





「大田神社」の鳥居東側に約2000平方メートルの「大田の沢」と呼ばれる湿地帯があり、そこに約25,000株のカキツバタが自生しています。

天然記念物だぞ「大田ノ沢のカキツバタ群落」

「大田の沢」や「深泥池・みぞろがいけ」は、京都盆地が大大大昔、湖であったことの名残りと言われており、新緑の頃に見頃を迎える自生の「カキツバタ」とともに、
1939昭和14 国の天然記念物として「大田ノ沢のカキツバタ群落」が登録されました。

昔から「大田の沢」には、手を入れると手が腐ると言うような言い伝えがあり、この事も昔の姿を留めるのに幸いしたのでしょうね。

そして天然記念物であるだけでなく

「大田の沢」は日本三大カキツバタ自生地の一つです

愛知県刈谷市井ヶ谷町の「小堤西池」、鳥取県岩美町唐川にある「唐川湿原」とともに「日本三大カキツバタ自生地」と言われているのでした~。

平安時代には既に「カキツバタ」の名所だった「大田の沢」


💙平安時代の歌人【藤原俊成】の詠んだ歌
「神山や大田の沢のカキツバタ ふかきたのみは 色に見ゆらむ」

意味:上賀茂神社の御降臨山である神山(コウヤマ)の近くの大田の沢のカキツバタに、深くお願いする恋は、かきつばたの色のように一途で美しいのでしょうか。


💙江戸時代の画家【尾形光琳】が描いた 国宝『燕子花(かきつばた)図』

この絵は「大田の沢のカキツバタ」をモチーフに書かれたとも言われています。

『燕子花(かきつばた)図』ぽく仕上げてみました↓



📘「大田神社」は世界遺産「上賀茂神社」の境外摂社

古くは「恩多社(おんたしゃ)」とも呼ばれ、「上賀茂神社」を東へ5~8分ほど歩いた場所にあります。

創建年は不詳ですが、一説には賀茂最古の社とも言われる神社で、賀茂一族が移住してくる以前から、五穀豊穣を願って祀られた社であり、このあたりでは一番古い社とも言われています。

ご祭神は天鈿女命・あめのうずめのみこと】です

ご利益は、「長寿」「災除」「芸能上達」「縁結び」


小さいけれど、あまり知られていないけれど、
「大田神社」は大変由緒正しい神社なのでありました。


「大田神社」へのアクセス

大田神社(おおたじんじゃ)
北区上賀茂本山340
075-781-0907

市営地下鉄「北山駅」タクシー約5分
市バス「上賀茂神社前」徒歩約10分

「上賀茂神社」から東へ、社家町を抜けてそのまま進むと「大田神社」の看板があります。歩いて5分から10分位です。社家町の風情を楽しみながら歩いて下さいね。
すぐきで有名な「成田屋」もありますので、おつけもののおみやげを買うついでにちょっと一休み。ってのもおすすめです。


📘関連記事



0 件のコメント:

コメントを投稿

ありがとうございます!