祇園祭では『粽・ちまき』をGET’S❗
■『祇園祭』についておさらいしておこう
『祇園祭』とは
『祇園祭』は、869年(貞観11年)に起源をもつ『八坂神社』の祭礼です。
はじまりは、昔々1100年くらい前の貞観年間(859~877に)京都も含め日本各地に疫病が流行した時、その災厄を祓おうと『神泉苑』に当時の国の数である66本の鉾を立て、神様を祀り、神輿を送ったことにはじまります。
祭礼は7月1日の「吉符入」にはじまり、31日の『疫神社(八坂神社の摂社)』「疫神社夏越祭」まで、『山鉾巡行』や『神輿渡御』も含め1ヶ月間も行われる長い長~いお祭りです。
「京都三大祭り(祇園祭・葵祭・時代祭)」「日本三大祭(祇園祭・大阪天満宮 天神祭・東京都神田明神 神田祭」の一つに数えられるお祭りです。
ユネスコの世界無形文化遺産『祇園祭の山鉾巡行』
2016年に『祇園祭の山鉾巡行』や『秩父祭の屋台行事と神楽』など、18府県33件のお祭りが、「山・鉾・屋台行事」としてユネスコの無形文化遺産(intangible cultural heritage)へ登録されました。
『祇園祭』の同義語として『山鉾巡行』が使われたりしますが、もともと『祇園祭 山鉾巡行』は『祇園祭』の行事の一つであり、
7月17日の『先祭 山鉾巡行』は『神幸祭(神輿渡御)』の、
7月24日『後祭 山鉾巡行』は『還幸祭(神輿渡御)』の神輿渡御に先立ち巡行します。
これは、疫病等の災厄をもたらす「疫神」がきらびやかで賑やかなものや尖ったものを好む為、神様の御神輿がお渡りになる前に、『山鉾』を巡行させ、『山鉾』を依り代(よりしろ)として疫神を集め、鉦(かね・しょう)や笛、太鼓で囃し疫神を鎮め、清めるためと言われています。
なので疫神が町や通りに戻らないように終わると素早く解体されるのですね。
■『祇園祭』と『粽』
『祇園祭』に行って、『粽・ちまき』を買い、玄関に飾り、厄除けを祈願する。何の疑問もなく「神社に行っておみくじひく」くらいののりで、毎年『粽・ちまき』を求めておりました。
が、はて、なぜなのかと、思ったわけです。突然。
なので少しお勉強してみました。
「蘇民将来子孫也・そみんしょうらいのしそんなり」
祇園祭のほとんどの”粽”に「蘇民将来子孫也」と書かれた護符が貼られています。『祇園祭』で祭礼に奉仕する人々も、「蘇民将来子孫也」の護符を身につけているのだそうです。
(誰がどのように身に着けておられるのか、”おばちゃりだー”は見たことがありませんので詳細にご説明することができませんが・・・悪しからず)
これってどういう意味なのでしょう。
「蘇民将来子孫也」とは”そみんしょうらい(人名)”の子孫ですよ~ってことなのですが、ここには込められたお話がありました。
それは昔々、『八坂神社』の御祭神、【素戔嗚尊・すさのおのみこと】(【牛頭天皇・ごずてんのう】と同一とも)がお忍びで旅をされ、一夜の宿を請うた時の事。
金持ちの【巨旦将来】は断り、貧乏ではありましたが【蘇民将来】は快く受け入れ、わらの布団に粟などの食事と言う粗末なものではありましたが、出来る限り精一杯のおもてなしをしたそうです。【素戔嗚尊・すさのおのみこと】はこの事に大変お喜びになり、【蘇民将来】の子孫は末代まで災厄より護ってやろうと約束されたのです。
『粽・ちまき』は「茅」「巻」、『粽』の由来
上の「蘇民将来子孫也」のお話に続きますよ~。
「【蘇民将来】の子孫は末代まで災厄より護ってやろう。」と約束された『八坂神社』の御祭神【素戔嗚尊・すさのおのみこと】(【牛頭天皇・ごずてんのう】と同一とも)。
【蘇民将来】の子孫とわかるように、”茅の輪”を腰につけておくようにと申されました。
”茅の輪”とは”茅”を束ねて”巻”いたもの。”茅”を”巻”いたものだから”茅巻・ちまき”、その音から”粽・ちまき”となり、現在の玄関に”粽”を飾る風習に至ったと言うわけです。
■『粽・ちまき』の授与
『粽・ちまき』を売っている所
山鉾町のそれぞれの「会所」で授与されます。(北観音山では授与は行われていません。)「山」や「鉾」が建てられている場所に行ってみましょう!
そこに「会所」はあります。
また、町を歩いていると”うちわ”が無料で配布されており、地図がついている事もありますよ。
ガイドブックを見たり、ググってみるのもよいでしょう。
いつ『粽・ちまき』は売られるのか
「山・鉾」が建て終わり、巡行日の前日(宵山)までです。授与のはじまる時間は「山・鉾」によって少し異なります。
”おばちゃりだー”は参考にしたのは
↓KBS京都のページです(2019年)
https://www.kbs-kyoto.co.jp/gion/06gyoji/hokomachi.htm
そして、昨今は『粽・ちまき』をもとめる人が増えたのか、「長刀鉾」「月鉾」のように早々に売り切れてしまう「山・鉾」もあります。
毎日販売するものは用意されているようですので、『粽』を入手したい時は午前中に行かれることをおすすめします。
『粽・ちまき』の値段って
「山・鉾」によって少し異なります。800円~1,000円位です。
購入すると、「山・鉾」に上れたりする特典のついている事もありますよ~💖
■山鉾町毎にある『粽』のご利益
前祭の山鉾(赤字はくじとらず)
長刀鉾・なぎなたぼこ ➡ 疫病除け・厄除け
蟷螂山・とうろうやま ➡ 疫病除け・厄除け
芦刈山・あしかりやま ➡ 縁結び・夫婦円満
木賊山・とくさやま ➡ 迷子除け・再会
函谷鉾・かんこぼこ ➡ 疫病除け・厄除け
郭巨山・かっきょやま ➡ 母乳の出を守る・開運・金運
綾傘鉾・あやがさほこ ➡ 厄除け・縁結び
伯牙山・はくがやま ➡ 疫病除け
菊水鉾・きくすいぼこ ➡ 不老長寿・商売繁盛・厄除け
油天神山・あぶらてんじん ➡ 学問成就
太子山・たいしやま ➡ 知恵授与
保昌山・ほうしょうやま ➡ 縁結び
鶏鉾・にわとりぼこ ➡ 疫病除け・厄除け・
白楽天山・はくらくてんやま ➡ 学行成就・招福除災
四条傘鉾 ➡ 厄除け・招福
孟宗山・もうそうやま ➡ 親孝行
月鉾・つきぼこ ➡ 疫病除け・厄除け・
山伏山・やまぶしやま ➡ 火除け・雷除け・厄除け・
蟷螂山・とうろうやま ➡ 疫病除け・厄除け
芦刈山・あしかりやま ➡ 縁結び・夫婦円満
木賊山・とくさやま ➡ 迷子除け・再会
函谷鉾・かんこぼこ ➡ 疫病除け・厄除け
郭巨山・かっきょやま ➡ 母乳の出を守る・開運・金運
綾傘鉾・あやがさほこ ➡ 厄除け・縁結び
伯牙山・はくがやま ➡ 疫病除け
菊水鉾・きくすいぼこ ➡ 不老長寿・商売繁盛・厄除け
油天神山・あぶらてんじん ➡ 学問成就
太子山・たいしやま ➡ 知恵授与
保昌山・ほうしょうやま ➡ 縁結び
鶏鉾・にわとりぼこ ➡ 疫病除け・厄除け・
白楽天山・はくらくてんやま ➡ 学行成就・招福除災
四条傘鉾 ➡ 厄除け・招福
孟宗山・もうそうやま ➡ 親孝行
月鉾・つきぼこ ➡ 疫病除け・厄除け・
山伏山・やまぶしやま ➡ 火除け・雷除け・厄除け・
占出山・うらでやま ➡ 安産・厄除け・
霰天神山・あられてんじんやま ➡ 火除け・雷除け
放下鉾・ほうかぼこ ➡ 疫病除け・厄除け
岩戸山・いわとやま ➡ 開運・厄除け
船鉾・ふねぼこ ➡ 航海の安全・安産(腹帯授与も有)
橋弁慶山・はしべんけいやま ➡ 厄除け
北観音山・きたかんのんやま ➡ ちまきの一般授与は行われていません(2019)関係者のみ。
鯉山・こいやま ➡ 立身出世・厄除け・開運招福
八幡山・はちまんやま ➡ 夜泣き封じ・夫婦円満
黒主山 ➡ 泥棒除け・厄除け
南観音山・みなみかんのんやま ➡ 疫病除け
役行者山・えんのぎょうじゃやま ➡ 疫病除け・交通安全
浄妙山・じょうみょうやま ➡ 勝ち運・疫病除け
鈴鹿山・すずかやま ➡ 盗難除け・雷除け・安産
鷹山・たかやま ➡ 疫病除け・厄除け(現在休み山ですがちまき授与有)
放下鉾・ほうかぼこ ➡ 疫病除け・厄除け
岩戸山・いわとやま ➡ 開運・厄除け
船鉾・ふねぼこ ➡ 航海の安全・安産(腹帯授与も有)
後祭の山鉾(赤字はくじとらず)
橋弁慶山・はしべんけいやま ➡ 厄除け
北観音山・きたかんのんやま ➡ ちまきの一般授与は行われていません(2019)関係者のみ。
鯉山・こいやま ➡ 立身出世・厄除け・開運招福
八幡山・はちまんやま ➡ 夜泣き封じ・夫婦円満
黒主山 ➡ 泥棒除け・厄除け
南観音山・みなみかんのんやま ➡ 疫病除け
役行者山・えんのぎょうじゃやま ➡ 疫病除け・交通安全
浄妙山・じょうみょうやま ➡ 勝ち運・疫病除け
鈴鹿山・すずかやま ➡ 盗難除け・雷除け・安産
鷹山・たかやま ➡ 疫病除け・厄除け(現在休み山ですがちまき授与有)
大船鉾・おおふねぼこ ➡ 安産・厄除け(腹帯授与も有)
■2019粽を頂きに行って思った事
最近は『粽・ちまき』争奪戦も年々激しくなっているように思います。
他、今年目についたのは『ご朱印』でしょうか。
判子をおいているだけの「山・鉾」、その場で書いてくれる「山・鉾」などどのご朱印場にも行列ができていました。
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