2020年3月12日木曜日

終活 ー 『墓じまい ④』 お墓(納骨塔)見つけた!


お墓(納骨堂)見学へ

いろいろ慌てて検討した結果、
「東福寺塔頭 善慧院」「南禅寺塔頭 帰雲院」の永代供養塔の見学会に参加し、現地を見て決めようと言う事になり、
まずは、一番気になっている南禅寺『帰雲院』へ見学に行くことに。

南禅寺『帰雲院』へ見学に行ってみようと思った理由は、


■「帰雲院」が「南禅寺」の塔頭寺院であった事

『南禅寺』は大好きなお寺の一つでした。
秋の紅葉や、境内にある「水路閣」で知っておられる方も多いと思いますが、大泥棒【石川五右衛門】「絶景かな絶景かな・・・」と言う歌舞伎の台詞も、実はここ『南禅寺』山門からの景色を見ての台詞なんですよ
水路閣

では、『南禅寺』についてちょいと説明をば、
『南禅寺』は、1264(文永元年) 第90代【亀山天皇】が【大宮院(母親)】の御所として建てた離宮『禅林寺殿』を 1291正応4【無関普問(大明国師)を開山に迎へ、寺に改めたことにはじまるお寺で日本最初の勅願禅寺です。

臨済宗南禅寺派大本山、山号を「瑞龍山」正式名称を「太平興国南禅禅寺」、ご本尊は「釈迦牟尼仏」です。
鎌倉後期、第96代【後醍醐天皇】は『南禅寺』を五山の第一位に、
室町3代将軍【足利義満】は自身が建立した『相国寺』を五山の第一位にする為に、『南禅寺』を五山の上、別格と位置づけられた、禅寺のなかでも、最も高い格式を持つお寺なんです。

そして、見学に行く『帰雲院』は、非公開のお寺ですが『南禅寺』の中でも一番古い塔頭で、供養塔の近くには『南禅寺』の二世である規庵祖円(南国国師)】のお墓があります。
規庵祖円(南院国師)】は二世ではありますが、開山の【無関普問(大明国師)】が、開山に迎えられたその年の12月に亡くなられ、実際に伽藍等を整えられたのが規庵祖円(南院国師)】であった事から創建開山と言われています。

■「帰雲院」のロケーションが良い点

「南禅寺」の境内にあること。

「南禅寺」の周辺には美術館、図書館、動物園、平安神宮をはじめとする有名寺社が集まる京都屈指の観光地であり、イベント等も良く行われる所で、何かとこのあたり、立ち寄る場所であったこと。
バスで行けるのはもちろんですが、自転車で行ける事もPOINTです。

■「帰雲院」永代供養塔の内容が希望にぴったりであった事

お墓までは必要ではないが、形があり、屋外にあり、いつでもお参りでき、私たちが死んだあとは、墓じまいしていただける所を探していました。

永代供養塔は、その希望にぴったりでした。
お墓のマンションのような感じで、一室一室に表札(家名・家紋等を刻んだプレート)があり、その中に骨壺を納める形です。
一室の大きさは様々で、2霊位以内~10霊位(先祖代々は1霊位)位までの部屋があり、1室~2霊位 40万円~ ~10霊位で150万~等(既に契約済の部屋が多いので確認要)であり、維持会費、法要等の志納金も予算に合っていました。

最後の人が納骨されてから33年(もしくは13)は供養塔で供養いただけ、その後は、部屋(室)をしまい、家族みな同じ白のさらしにくるまれて、お寺の土に還ると言うもので、これも私たちの気持ちに合致していました。

南禅寺『帰雲院』永代供養塔見学に行ってみた

受付センターへ電話し、見学の予約を入れ、LET’S GO!です。
担当者さんとの待ち合わせは、「帰雲院」前の駐車場となりました。

■「帰雲院」へのアクセス

「帰雲院」の住所
南禅寺創建開山  南院国師塔所 帰雲院
〒 6068435
京都市左京区南禅寺福地町86-18


歩いて

「南禅寺」境内での「帰雲院」の位置は、「方丈」の北側になります。

「南禅寺」の「中門」を入り、「山門」をくぐり、「法堂」の左側(北)を進むと、「方丈」にあたりますので、「方丈」にあたったら左(北)へ、座禅道場「龍渕閣」の前を下るとすぐ右手(北)側が「帰雲院」です。「方丈」「龍渕閣」「帰雲院」と並んでいるんですね。

「南禅寺」の境内を歩き、お墓参りに行けるなんて、テンション上がります。


車で

「帰雲院」の前まで車で行くことができます。駐車場もあります。歳をとっても門前まで車で行けると言う事は重要ですよね。そして、「帰雲院」の山門から供養塔までもほんの数分の距離です。
 
車でのアクセス方法は、「南禅寺」の門を入り左折(北)、湯豆腐の奥丹の前を通り、「大寂門」を出た所を右折(東)し坂を登るとすぐ左手(北)側に「帰雲院」の駐車場があります。

■「帰雲院」境内と「永代供養塔」


門前が駐車場になっています。駐車場から階段を少し上がり門をくぐります。

東山の山裾にあり、境内は広くはありませんが、手入れの行き届いたお寺です。

入って正面は庭、左手奥に庫裏、本堂と並びます。お庭に沿って歩いて行くと、庭の先にはレンガ造りの水路、そして東山三十六峰の山々です。

門から庭に沿って進んでいくと、左手本堂の前には白砂が敷かれ、右手庭には手水と小さな池があり、池にかかる橋をわたると、人一人が通れるほどのレンガ造りの水路のトンネルがあります。このトンネルの向こう側が墓所です。トンネルに設えられたステンレスの格子の柵を開け、小さなトンネルを抜けると、そこには山裾のこぢんまりした墓所が広がっていました。

墓所の正面奥に【規庵祖円(南院国師)】の墓所、その手前には檀家の墓、目指す供養塔は左手奥に建っています。

水路を通る水の音と、鳥の鳴き声だけが聞こえる、静かな、凛とした空気の墓所でした。

トンネルを抜けた瞬間に、、おばちゃりだーは、この空間に一目ぼれ、ここが良い!って思ってしまいました。
私の思う・・・いえ・・・思っていた以上の空間がそこにありました。

供養塔も外にあるせいか、供養塔と言うよりお墓と言う感じがして、思ったほど圧迫感もありませんでした。

お掃除も不要ですし、お花もいつもあるようです。
お参りに行くときは手ぶらでも大丈夫。供養塔にお線香も用意されています。

にとっては、しょっちゅうお墓参りに行きたくなる。そんな供養塔でした。


南禅寺『帰雲院』に決めた!


そんなこんなで、あと何件か見学して決めようと思っていたのですが、は一目ぼれ、じじらいだーも反論なく、こちらに決定とあいなりました~。

そうそう、不思議な事に、供養塔を決めると、何だか気持ちがストンと落ち着いたんです。なにかすがすがしいと言うか・・・ほっとしたのか・・・不思議なものですね。

見学1軒目で決めてしまって、今となっては、後学の為にもっと色々なお墓を見学すれば良かったかな~、なんて、思ってもいますが、ま、仕方ありません。よね。

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墓じまいしなくちゃいけないよな~って思っている方、
は、今回の墓じまいで、
どうしようどうしようと頭で考えるより、気軽に何件も見学に行き、説明を聞いてから、どれにしようと考える方が、無駄がなくて良いぞ!と思いました。

わからず考えるより、いろいろ知ってから選択する方が時間も気持ちも省エネです!

念の為、
は業者のまわしものではありません。



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