2019年4月10日水曜日

明星山 三室戸寺・みむろとじ|つつじの名所でも別名は『あじさい寺』 

「西国三十三所第十番札所」
山間に忽然と現れる花の寺『明星山 三室戸寺』



📗 三室戸寺とはこんなお寺

宇治の『平等院』『宇治神神社』等々と合わせてお詣りする方も多いですね。
かくいう”おばちゃりだー”も『平等院』『宇治神神社』とお参りし、その後徒歩で『三室戸寺』へお詣りしたことがあります。その日は歩いた~って感じでしたが、歩けますよ!
結構歩いている人もおられますので、迷子にはなりませんでしたよ。
一日ゆったり宇治観光💖がおすすめです。




別名を「あじさい寺」とも「つつじ寺」とも言われる『三室戸寺』ですが、山間にある境内には、1万株”紫陽花”はもとより、2万株”つつじ”千株”石楠花・しゃくなげ”、初夏には約100種250鉢”蓮”が花を開き、花の季節に境内を歩くと、花に埋もれる事ができます。



秋は秋で、江戸初期の観光案内書「京羽二重」「三室戸の紅楓」は”宇治十二景の一つ”として紹介されていたほどです。
また、「西国三十三所第十番札所」「神仏霊場巡拝の道第百二十四番(京都四十四番)」でもありますよ。

📗 室戸寺のみどころ

人の流れに沿って行き、橋を渡ると『三室戸寺』の受付があり、その先は美しい寺地が広がります。

「つつじ、シャクナゲ園」と「あじさい園」「蓮園」

受付から山門まで続く坂道の右手には、つつじ、シャクナゲ園とあじさい園が沿うように広がります。庭園にひとたび入れば花の中に埋もれ、この世とは思えないほどの美しさです。
「花の茶屋」4月14日~7月中旬くらい迄OPENしています。

「あじさい園」は有料ですが、遠くても有料でも行く価値のある場所だと思います。ハートの紫陽花💜もさがして下さいね。

インスタ映え間違いなし!です!


池泉回遊式庭園と石庭

「昭和の小堀遠州」と言われた昭和の作庭家【中根金作】の作庭です。
平成元年に竣工し、いつも手入れされている大変美しいお庭です。



重要文化財の仏像と建造物

「阿弥陀三尊」阿弥陀如来と両脇侍坐像(勢至菩薩、観世音菩薩) 
 平安時代後期のもの。秋には観音様の足の裏を拝する会も催される。

■「釈迦如来」
平安時代後期のもので、清凉寺式釈迦如来像を模したもの。


■「毘沙門天」
平安時代のもの。

■「十八神社本殿」
1487長享元年建立の 三間社流造。

境内の建造物

■本堂:江戸時代のものです。



■三重塔:江戸時代のものです。



「狛牛」さん「狛兎」さん「狛蛇」さん


■「狛牛」さん名前は「宝勝牛」

本堂前鎮座しています。
 口の中をのぞくと、石の玉が見えますので、この石の玉を撫でて下さい。勝運がつくといわれていますよ。
また、牛のお腹の覗き穴をのぞくと、牛の木像を見る事ができますので覗いてみてね。

■「狛兎」さん
本堂前鎮座しています。
御影石でできた「狛兎」さんです。かわいいお姿をしています。この「狛兎」が抱いている玉の中に卵型の石がありますので、立ててみましょう。立てば願いが叶うとか昇運がつくと言われていますよ。

■「狛蛇」さん、「宇賀神」さまとも
本堂前鎮座しています。
蛇の体に頭は翁。蓮に乗っておられます。かなりかわいいまんがチックな神様です。
この「宇賀神」を撫でると財運(金運)・良運がつくと言われています。


📗 室戸寺の創建や歴史、基本情報


創建年 :(伝)宝亀年間(770~780)

この頃、毎晩宮中に金色の霊光が差し込んでおりました。
【光仁天皇】はこの事を吉兆とお慶びになり、源光を探させた所、山奥の渓流に水が深く青く澄んでいる所で、丈二丈(約6m)の千手観音様がお姿を現わされましたので、飛び込み抱え上げてみますと一尺二寸(約45.6cm)の二臂千手観音」様に変化され現れられました。その旨【光仁天皇】に奏上、「二臂千手観音」様を宮中にお迎えしお祀りしておりましたが、その後、御室を今の地に移し【行表禅師】を招き、「二臂千手観音」様をお祀りし室戸寺』としたのがはじまりと言われています。

平安以降:

寛平年間(889~898)に三井寺の開祖【智証大師】が留錫し中興。
【花山法皇】は離宮を設け西国三十三所第十番の札所に定められました。
天台宗の高僧【隆明大僧正】は室戸寺』に入られ益々隆盛し、【白河法皇】の皇子【静証法親王】は【隆明大僧正】に師事し入寺したころから、室戸と称されるようになりました。
そして【光仁・花山・白河】三帝が離宮とされた事にちなみ、この頃から、室戸寺』の”御”の字を”三”に替え、室戸寺』となりました。

その後、1462寛正3に食堂より出火、伽藍を焼失。再興しましたが、
天正元年(1573年)には【織田信長の敵方【足利義昭に加勢した事により寺領を悉く没収され衰退し堂宇廃退

現在の本堂は、1814年文化11(江戸時代後期)になって改築、落成されたもので重層入母屋造の立派な本堂である。

開基 :【光仁天皇】

開山:【行表禅師】

山号:明星山・みょうじょうざん

宗派:本山修験宗

天台宗の流れをくむ「本山修験宗」、総本山は「聖護院」であるが『三室戸寺』は、別格本山に位置づく。 


本尊:(秘仏)「二臂千手観音・にひせんじゅかんのん」

当初本尊の「二臂千手観音」様は勅封とされましたが、桓武天皇が開扉、大供養を営なまれ、最初に現れたと伝わる千手観音様を二丈一尺に彫刻、「二臂千手観音」様を胎内に納めて、大悲閣を造立し帝都鎮護の御寺とし、33年毎に開扉大供養を営む慣例としました。

しかし1462寛正3の火災により、二丈一尺の千手観音様はに焼失してしまいましたが、胎内に納められていたご本尊「二臂千手観音」は無事でした。

現在はご本尊は秘仏、模して造られた「二臂千手観音」をお前立としています。
2009年花山法皇の一千年忌にあたり84年ぶりの御開帳がございましたが、その後の御開帳はされていません。

その他札所等:

 西国三十三所第10番
神仏霊場巡拝の道第124番(京都44番)

ご詠歌:

夜もすがら月をみむろとわけゆけば 宇治の川瀬にたつはしらなみ


📗 三室戸寺:アクセス・拝観情報


 京都府宇治市莵道滋賀谷21
 0774-21-2067
京阪「三室戸駅」徒歩約15分
JR宇治駅より、徒歩、バスもしくはタクシー

8:30~16:30(4月1日~10月31日)
8:30~16:00(11月1日~3月31日)

有料駐車場300台分:乗用車 500円
 
・平常時拝観料 : 大人500円/小人300円
・あじさい園開園期間中:大人800円/小人400円
・あじさいライトアップ 大人800円/小人400円
・宝物館拝観 毎17日 9:00より20分限り(中途入館不可) 500円
・秋の特別拝観「観音様の足の裏を拝する会」
 2019年11月9日~12月1日の土日祝 9時より20分限り(中途入館不可)500円
・「ハス酒を楽しむ会」2019年7月12日(金) 9時~正午※雨天中止です。
  先着300名500円



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