2019年11月18日月曜日

2019/11/14 南禅寺『天授庵』|隠れた?紅葉スポット

突然目の前に広がる紅葉に息をのむ ー 『天授庵』



『天授庵』についてはこちらを見てね↓ 


2019年11月14日の天授庵』📷


この頃の南禅寺

この日の南禅寺は色づいてきていた。
見頃と言うには早いが、緑から赤までの紅葉のグラデーションを観る事ができる、美しい季節だと思う。




『天授庵』へ

『南禅寺』境内を歩いていると、『天授庵』からのぞく紅葉の美しさに誘われた。

少し見頃には早いかと思いながらも、『天授庵』へ、

書院からの『額縁庭園』


『天授庵』を入ると正面に「書院」が存在感を示す。
中へは入ることができないが、開け放たれた玄関の奥、額縁の中に色づいた書院の南庭が見える。
写真ではうまく伝わりそうにないが、見事な額縁の庭だ。
ぎりぎりまで近づいて写真を撮ってみたが、私の腕では、額縁の中の色づいてきている庭の美しさは切り取る事はできなかった。トホホ・・・



本堂前庭(東庭)


『天授庵』を入ると正面に「書院」、左(東)に本堂前庭へ続く門がある。


「門」をくぐり、幾何学模様の石畳に歩をすすめる。


突然広がる、紅葉の枯山水庭園、
突然開ける景色に目を見晴る。

本堂は閉まっており、お参りはできない。
もちろん長谷川等伯の襖絵も見えない。
けれど、美しい紅葉の庭を 間近で縁側に腰かけ好きなだけ、拝見できるのは嬉しい。


書院南庭へのアプローチ


枯山水庭園を抜けると、周りの様相も変わってくる




書院南庭


紅葉に彩られた「枯山水庭園」とは対照的に、
色づきはじめた「池泉回遊式の庭園」。


橋にかかるもみじはまだ青く、橋にかかった紅い紅葉の絶景を想像させてくれる。
苔の緑も深く、豊かで美しい。



帰り道


「書院南庭」を 堪能した後は、来た道を戻る。
これは、書院角から「本堂前庭」を撮ったもの↓

再度「本堂前庭」の枯山水庭園を反対側から眺めながら


来た道を戻り、


          
山門を出る時には、心が満たされていた・・・

 思った事 

『天授庵』庭園は長く紅葉の楽しめる庭園で、苔も美しく、
『南禅寺』に入ってすぐの場所にあるにもかかわらず、まだあまり知られていないお庭です。ほどよい広さの美しい庭で、見終わった後に満足感があり、また来たいと思わせてくれる素晴らしい庭です。

次回は、石畳飛び石、そして木の橋が濡れ、葉の滴が輝く時に来てみたいと思いました。


所在地・アクセス

『天授庵』
京都市左京区南禅寺福地町86-8
075-771-0744
拝観料 500円
参拝場所 無
御朱印 無

京都市バス「東天王町」または「南禅寺・永観堂道」徒歩約10分
市営地下鉄「蹴上駅」徒歩約10分
・南禅寺入って右側、お手洗いの前の水路沿いにあります。



周辺記事


2019年11月17日日曜日

南禅寺『天授庵』|南禅寺の開山塔

南禅寺『天授庵』ー その見事な庭は・・・

『天授庵』は、臨済宗南禅寺派大本山『南禅寺』の開山塔であり塔頭寺院です。
細川家の菩提寺でもあります。そう、第79代内閣総理大臣【細川 護熙・ほそかわもりひろ】さんの肥後熊本藩主の細川家の菩提寺です。

場所は『南禅寺』を入ってすぐ南側、山門と並ぶような位置にありますが、人の出入りはは特別な時期を除けば多くなく穴場と言えるのではないでしょうか。

『天授庵』は塔頭寺院ですが、お参りと言うより、庭園を拝見するという感じで、本堂へ上がったり、お参りなどは行えません。御朱印もありません。

どの季節も美しいですが、特に秋の紅葉時期は、深い紅葉のコントラストがえも言われず美しいのです。

また、個人的には、境内が濡れている時が、最も美しい時ではないかと思います。小雨、雨あがり、霧などで、苔、石、木の橋がしっとり濡れ、色鮮やかな時が、お庭が一番輝く時ではないかと思います。

『南禅寺』へお越しの際は、是非、行ってみてくださいね。


『天授庵』ってどんなお寺



基本情報


📗 創建は
南北朝時代の1339暦応2年(約680年前)

📗 開基は
鎌倉後期~南北朝時代、南禅寺住持 15世【虎関師錬・こかんしれん(本覚国師)】

📗 どのようにして建立に至ったか
南禅寺15世【虎関師錬・こかんしれん(本覚国師)】が、『南禅寺』境内に開山である【無関普門(大明国師)】の塔所が無い事に心を痛め、【光厳上皇】より勅許を得て南禅寺の開山塔として建立

📗 建立後
1447文安4年、大火により焼失、その後応仁の乱でも戦火に見舞われ、荒廃。
1602慶長7【細川幽斎】の寄進により復興し現在に至る。(約415年前)



境内



庭園

「本堂前庭(東庭)」の枯山水庭園と、「書院南庭(南庭)」の池泉回遊式庭園からなる庭園は、素晴らしく、是非見て頂きたい庭園です。


📗 本堂前庭(東庭)


幾何学模様の細い石畳の上を行くと、突然視界が広がり、本堂前庭の見事な枯山水庭園が広がります。


基本的には、鎌倉末期から南北朝時代の特徴をもつ、創建当初に作庭された庭と言われています。




📗 書院南庭(南庭)

鎌倉末期から南北朝時代の特徴を持つ池泉回遊式庭園で、創建当時の作庭と思われますが、東方築山のあたりや、蓬莱島に石橋などには、明治初期に手が入った様子がうかがえます。






本堂(非公開)



📗 建物
【細川幽斎】再興時の建造物であり、屋根は「杮皮葺屋根」。

📗 建物内部
中央には、開山【無関普門(大明国師)】木造を配し、
細川家歴代のご位牌所があります。



寺宝(基本非公開)


📗 本堂内部の襖絵(重要文化財)

【長谷川等伯】の描いた32面の襖絵は晩年の傑作と言われる。

中央の室[禅宗祖師図
上間[高士騎馿図]
下間[松鶴図]商山四皓図

📗 その他、重要文化財

・[絹本着色無関普門像
  開山【無関普門(大明国師)】自讃の肖像は唯一これだけと言われる。
・[紙本墨画淡彩 聖一国師像
・[絹本着色 平田慈均像 2幅
・[絹本着色 細川幽斎夫妻像 2幅
・[九条袈裟 無関普門所用と伝わる九条袈裟と言われる



お墓


【細川幽斎】夫妻の墓、他細川家の墓多数
【梁川星巌夫妻】の墓:幕末勤王詩人
【横井小楠】の墓:学者で維新政府の参議
【村上作夫】【堀江純吉】の墓:京都新聞創刊の功労者



アクセス・所在地等



所在地等


京都市左京区南禅寺福地町86-8
075-771-0744
拝観料 500円
参拝場所 無
御朱印 無


アクセス


京都市バス「東天王町」または「南禅寺・永観堂道」徒歩約10分
市営地下鉄「蹴上駅」徒歩約10分
・南禅寺入って右側、お手洗いの前の水路沿いにあります。


2019年11月14日木曜日

2019/11/13 『南禅寺』私見”紅葉レポート”

2019年12、13日の『南禅寺』の紅葉の様子


皆さんご存知の通り、
”もみじ”は、日当たりの良い所から赤くなります。

現在の『南禅寺』の境内は、

陽の当たる樹々はだんだん赤く、
陽当たりの悪い樹々はまだ濃い緑で、
結果、とても美しいグラデーションを観ることが出来ます。



そして、

南禅寺塔頭 『天授庵』

2019/11/13日時点で東庭は見頃でした。この季節訪れるべきお寺です。
南禅寺境内のもみじが色づいて来たら、『天授庵』のもみじも色づいています。
お庭は2つ。本堂前庭(東庭)の枯山水庭園と、書院南庭(南庭)の池泉回遊式庭園です。
ただし、11月中旬では、東庭の紅葉は見事ですが、南庭のもみじはばらつきがあり、池にかかるもみじをはじめ、まだまだ濃い緑のもみじも多く見られました。南庭全体としては色づいて来たところと言う感じでした。
東庭

南庭

京都市左京区南禅寺福地町86-8
075-771-0744
拝観料 500円
参拝場所 無
御朱印 無
・南禅寺入って右側、お手洗いの前の水路沿いにあります。


国の特別名勝である、南禅寺塔頭 『金地院(こんちいん)の金地院庭園』

こちらのお庭は、素晴らしいお庭で、穴場だとは思いますが、
紅葉に関して言うと・・・もみじは少ないかな・・・もしかすると入口にあるくらいかも・・・
限りあるお小遣いで京都観光をするとすると、
やはりこの季節は紅葉をたくさんみたいので、『金地院庭園』は別の季節に訪れるのが良いかなと、個人的には思います。

京都府京都市左京区南禅寺福地町86-12
075-771-3511
・南禅寺から地下鉄「蹴上」駅へ向かう小道へ入ってすぐ。
拝観料:400円


南禅寺『大寧軒』庭園


たくさんの方からの要望があり、『秋の特別公開』が始められた『大寧軒』庭園。


『金地院』の隣にあり、『金地院』と対照的に道からでも紅葉のわかる庭です。

しかし、ここ、お寺ではありません。
その昔、ここには南禅寺塔頭『大寧』がありましたが、明治の廃仏毀釈により廃寺となり紆余曲折の後、現在は「南禅寺」所有の庭園です。

明治中頃に作庭され、その後に藪内家11代目【透月斎竹窓】によって改修されたと言われています。
紅葉のとても綺麗な、茶室のある見事な[池泉回遊式庭園]で、たくさんの手水に豊富な水を感じるお庭です。

京都府京都市左京区南禅寺福地町44
075-771-0365
拝観料:500円
御朱印:無
南禅寺から地下鉄「蹴上」駅へ向かう小道へ入ってすぐ金地院』の隣。





国の名勝・京都三名勝史跡庭園 南禅寺塔頭 『南禅院の南禅院庭園』


こちらのお庭は小さいけれど、穴場であり素敵ですが、山の麓で陽当たりの良い場所も少ない為か、紅葉は遅くなります。2019年は11月13日の時点では、ほとんど紅葉していませんでした。11月下旬もしくは12月上旬の方が良いかもしれません。
拝観受付で確認する事をおすすめします。

京都市左京区南禅寺風呂山町86
拝観料:300円
御朱印 無
・水路閣の向こうの階段上


周辺記事


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『茂庵・MO-AN』│ 吉田山の山頂に


アクセス


南禅寺
臨済宗南禅寺派宗務本所
京都市左京区南禅寺福地町

075-771-0365
http://www.nanzen.net/index.html

京都市バス「東天王町」または「南禅寺・永観堂道」徒歩約10分
市営地下鉄「蹴上駅」徒歩約10分




2019年11月11日月曜日

『ハングリータイガー』|恋しき物

やっと、やっと💧 10年振りの『ハングリータイガー💗 


京都に来て約10年。
恋しくて恋しくて仕方なかった『ハングリータイガー💗

だって、京都には『ハングリータイガー💗が無いから💧

似たような”がっちりハンバーグ”も未だ見つけられておらず、
この10年ひたすら『ハングリータイガー💗が恋しかった・・・

京都に来た当初は、特に何の思いも無かったが、
年月が経ち、
京都でハンバーグを食べる度に(そんなに度々食べないが)、
少しづつ、少しづつ、
『ハングリータイガー💗ラグビーボール形のハンバーグが、
心の中で膨らんでいった。

今回所要で”横浜”に行く事になった



いきなり頭に浮かんできたのは、
なぜか・・・『ハングリータイガー💗
他の何物でも無く『ハングリータイガー💗
兎にも角にも、『ハングリータイガー💗

なので帰横1日目、到着直後の昼食として、
昔は無かった『ハングリータイガー💗ハンマーヘッド店』
もしくはハングリータイガー💗辻堂店でと、決めた😋
楽しみだ💋


車で”横浜”へ行く事になった💨



紆余曲折あり、最終的には車で”横浜”へ向かう事に。
インターネットのドライバーズサイトで検索すると、
所要時間が4時間半ほど、
そうすると、京都を早目に出れば、
途中SA等へ立ち寄っても6時間ほど、
13時~14時には”横浜”に到着できると踏んで、
遅めのランチは『ハングリータイガー💗』で食べられると確信😁

わくわく出発するも、書けば長くなるので割愛するが、
道中色々あり、大幅に到着が遅れてしまった。
なんせ、到着したのは17:30。夕飯時。

何時に出たかなどとは、聞かないで・・・

夕飯は予定もあり、
1日目は『ハングリータイガー💗』には当然行けず・・・

気を取り直し、
2日目のランチこそは『ハングリータイガー💗』でと、
予定を立てなおし気も取り直したが、

2日目も用事が押してしまい、夜の飲み会のスタート時間が決まっていた為、
行くことはかなわず・・・

想いは爆発寸前。

最終日、3日目帰京の日を迎えてしまった。

早めに横浜を発つつもりだったが、
このままでは気も、腹もおさまるわけなく
『ハングリータイガー💗でランチしてから帰る事に、


夢にまで見た『ハングリータイガー💗

とうとう3日目、帰京寸前に『ハングリータイガー💗』海老名店に行くことができた。

あー💧ようやくの『ハングリータイガー💗

昼時だったので少し待つも、
思い続けた10年を思えば、大したことではなく、


焼き場にお兄さんの姿は無いが(たまに戻ってきてた)
焼き場の焼き網の上にハンバーグが並び、
もうもうと上がる油煙は、食欲をそそる~😍

店内に漂う香りを堪能し、
心の準備を整えまっていると、

鉄板の上で「ハンバーグ」が焼ける「じゅーっ💛じゅーっ💚」と言う音がだんだん近づき、、、とうとう目の前に”ハンバーグを乗せた鉄板”が”どーん”と着地😤


あれ❓あれれれれ❔
こんなに小さかったけ❓ 
”鉄板”こんなにスカスカだったっけ・・・
”じゃがいも”もこんなに小さかったっけ❔

それに、こんな形だっけ❓ ”つばめグリル”とごっちゃになっていたのか❔
この後お姉さんが半分に割り、ジュージューしてくれ、
鉄板に対する、肉の占有面積は増しましたが、それでも、
いつもずっ~と思い浮かべていた”ヤツ”とは何かが違うぞ❔ ↓

しかし220g、
そして、そんな事を思っていたのも束の間、

とっても食欲をそそる香り~💖
気が付いたら、夢中で食べていました。
「おいすぅぃ~~~💘」
これです、この感じ👍
これが食べたかったのです😂

うっ、うっ、うっ💧
やっと食べられました。「うれすぅぃ~~~💘」


10年ぶりの『ハングリータイガー💗


『ハングリータイガー💗』を食べられなかった10年は、
日々少しづつ、少しづつ、”おばちゃりだー”の中で”ハンバーグ”を巨大化させ、
鉄板にのったその姿を 最大限に磨きあげ美化していたようです・・・

もう、これはえました😆

見た目はそんなこんなですが、
とにもかくにも”おいしかった~”

これであと10年は大丈夫かな?
やっぱり『ハングリータイガー💗』大好き💘

一時、お店がどんどんなくなって行った『ハングリータイガー💗
最近はまたお店も増えてきている様子。
次に横浜に来るときにも、必ずお店がありますように・・・


お店の情報

ハングリータイガー
https://hungrytiger.co.jp/
神奈川県には何店舗もありますので、
HPで確認して下さいね~💛


2019年11月4日月曜日

住蓮山『安楽寺』│悲しき庵

2019秋の特別公開へ行って来た

『銀閣寺』や『法然院』の近くにひっそり佇み、
「松虫鈴虫寺」とも言われ、
7月25日の『鹿ケ谷かぼちゃ供養』で有名な『住蓮山 安楽寺💚』。

12月初旬に、門前の階段を真っ赤に染める”散紅葉🍁”は有名👍

通常は非公開ですが、7月25日の『鹿ケ谷かぼちゃ供養』と、毎月2日の「地蔵縁日」、春と秋には「特別公開」が行われます。

今回は「秋の特別拝観」初日、”散紅葉🍁”の季節の前に、『安楽寺💚』へ行って来ましたので、😁ついでにお勉強~(”散紅葉🍁”は12月初旬)しました~😁


住蓮山『安楽寺』ってどんなお寺 ❓



基本情報


📗 浄土宗単立寺院

📗 本尊:阿弥陀如来

📗 開基:【住蓮・じゅうれん】【安楽(遵西)・あんらく(じゅんさい)】

【法然】の弟子である、【住蓮・じゅうれん】と【安楽(遵西)・あんらく(じゅんさい)】がここから、東1km位の地に「鹿ヶ谷草庵」を開き念仏道場とした事にはじまります。

📗 別名:松虫鈴虫寺

『安楽寺』の悲しいお話(松虫鈴虫寺と呼ばれる理由)


【住蓮・じゅうれん】と【安楽・あんらく】は、1日に6回、読経、念仏、礼拝を行う六時礼讃・ろくじらいさん』の声明の美しさが評判を呼び、大衆の支持を集めていました。

信者の中に、御所につとめる女官であった【松虫姫】と【鈴虫姫】がおられました。両姫は若く、美しく、才能にあふれ、後鳥羽上皇】からも大変な寵愛を受けていた為、御所での、両姫に対する妬み辛みは、大変なものでした。両姫は苦悩し、いつしか心の平安を求めるようになっていきました。

そんな1206建永元年、【後鳥羽上皇】が熊野へ参詣され、御所を留守にされた時の事、両姫は意を決し、夜中に御所を出奔、『鹿ケ谷草庵』を訪れ、出家を乞いますが、【後鳥羽上皇】の許可が無いこともあり断わられます。

↓それでも御所には戻らない覚悟であった両姫の出家を請う詠
「哀れ憂き この世の中にすたり身と 知りつつ捨てつる 人ぞつれなき」

このお詠に感銘を受け、
19歳の【松虫姫】は【住蓮上人】から、17歳の鈴虫姫は、【安楽上人】から、剃髪出家を認められ尼僧となられます。

しかし【後鳥羽上皇】は激怒します。そして、このことが口実となり起こったのが、世に言う、1207建永2「建永(承元)の法難」です。

【住蓮上人】は現在の滋賀県近江八幡市で【安楽上人】は六条河原で斬首され、師である【法然上人】は75歳の高齢にもかかわらず香川県高松市へ、【法然上人】の弟子【親鸞聖人】は新潟県上越市に流罪となりました。他にも斬首、流罪になっています。

こんな事になってしまって、両姫がどんなお気持ちだったかと思う、と胸が張り裂けてしまいそうですね。

その後、出家した両姫は、現在のしまなみ海道 ”生口島”にある『光明防』で生涯を過ごされ、【松虫姫】は35歳、【鈴虫姫】は45歳で往生を遂げたと伝わるそうです。

『鹿ケ谷草庵』は【住蓮上人】と【安楽上人】が斬首され、荒廃しましたが、【法然上人】が流罪地から戻られ、【住蓮上人】と【安楽上人】の菩提を弔う為に復興し、寺名を『住蓮山 安楽寺』とされました。

悲しい、辛いお話でした💧

境内



地蔵堂


お寺を入ると、最初に「地蔵堂」が目につきます。


かわいい狛かぼちゃの精?????と、ハート型と手水はとってもチャーミング



「くさの地蔵」さまは、鎌倉中期の慶派によるもので、「皮膚病」「腫瘍」にご利益があると言われており、願掛けやお礼には「柄杓・ひしゃく」が奉納されます。


本堂

小さな本堂です。


写真にはありませんが、椅子がたくさん置かれており、
30分毎に『安楽寺』の説明をして下さいます。
ご本尊の右側に、【住連上人】【安楽上人】【松虫姫】【鈴虫姫】の像が、

左側には【法然上人】の像が、


カフェ


通常公開日はカフェですが、
「くさの地蔵縁日」の日は、カフェはお休みで、お店が出ます。
素敵なお店ですよ💖

この日は「くさの地蔵縁日」、淡路島のぱん屋さん↑
カフェの時に来たいな、ゆったりできそうです。
おっ、薪ストーブ。冬はこれで万全ですね。


その他の写真




本堂の横にベンチが、


 中から山門を見たところ


お参りして


小さなお寺ですが、手入れのされたお庭が気持ちの良いお寺でした。
また、本堂でお寺の説明もしてくださいますので、ゆったり楽しめます。
お寺を身近に感じることができます。
広くはないのに、ゆったりと過ごすことの出来るお寺でした。


行事など



7月25日 中風まじない『鹿ヶ谷カボチャ供養

毎年7月25日に、瓢箪形のちょっとかわったカボチャを炊いて参拝者に振舞い、中風にならないようにと祈願する。

これは江戸時代、同寺の『真空上人』が夢で「夏の土用にかぼちゃを供養すれば病から逃れることができる。」と言うお告げを受けたことにはじまります。



「くさの地蔵縁日」毎月2日


この地蔵堂の2015年5月2日の再建に伴い、「地蔵縁日」が復活しました。

この日は門前や境内に、ハーブのお店、パン屋さん、絵はがきのお店、着物のお店等々、色々なお店が並びます。お参りとあわせて楽しめます。



アクセス


住蓮山『安楽寺』
京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町21番地
075-771-5360

「真如堂前」徒歩約15分
「錦林車庫前」東へ徒歩約15分

★「哲学の道」を歩いていると「立札」が出ています。
『法然院』の南隣ですよ。