2019年1月29日火曜日

京都の節分②ー『四方詣り/ヨモマイリ・シホウマイリ』四寺社の節分行事

京都の節分行事(2日~4日

まずは(よもまいり・しほうまいり)の四寺社から・・・


(よもまいり・しほうまいり)とは、節分の日に御所の鬼門を護る四つの寺社に詣る事を言いこの四つの寺社とは、
鬼が最初に現れる北東の表鬼門『吉田神社』
南東の『八坂神社』
南西の裏鬼門『壬生寺』
最後に北西の『北野天満宮』社寺を言います


🔥『吉田神社/追儺式 他

北東鬼を護る神社『吉田神社』

もしかすると”節分”行事では京都で一番有名かも?
『吉田神社』手水舎「節分」のしつらえ
『吉田神社』手水舎「節分」のしつらえ


室町時代から続くお祭りで、毎年50万人方々が訪れると言われています。
2日18から行われる(鬼やらい神事)23時から行われる古いお札を炊き上げる火炉祭は有名です。
2月2日4日にかけて行われます😁
この期間だけに授与されるお守りやお札、大元宮内院特別参拝菓祖神社での菓子豆茶の無料接待(数量限定)、協賛企業から協賛頂いた商品があたる「抽選券付き厄除け福豆(数量限定¥200)等もあり大変賑わいます「抽選券付き厄除け福豆」協賛品、これなかなか凄いです!節分前から販売していますよ。

協賛品はこちらをご覧あれ!↓

👍行事予定
8:00
節分前日祭」→「疫神祭
18:00
追儺式(鬼やらい)
8:00
節分当日祭

23:00
火炉祭 
4日
9:30
節分後日祭



吉田神社

〒606-8311京都市左京区吉田神楽岡町30番地
075-771-3788

京阪電車「出町柳駅」より 徒歩 約20分
京都市バス「京大正門前」より 徒歩 約5分



🔥『八坂神社/節分祭2日~3日

南東鬼門を護る『八坂神社』


交通の便が良く、初詣の賑わいは毎年テレビでも放映される誰もが知っている神社。
2日、3日には「豆まき」や先斗町、宮川町、祇園甲部、祇園東、五花街中四花街芸舞妓さんによる舞踏奉納等が行われます。

また、空くじなしの抽選券付き「福豆」の授与(300円)や一年の災難を祓う「串札」(初穂料1000円)も授与されます。常盤新殿喫茶室にはメニューに「厄除けぜんざい」もあります。

 

👍行事予定

2日
13:00
先斗町歌舞会舞踊奉納」→「豆まき」
14:00
弥栄雅楽会舞楽奉納」「豆まき」
15:00
宮川町歌舞会舞踊奉納」「豆まき」

16:00
「参道商店街両振興組合」「豆まき」
3日
11:00
「今様(平安時代の流行歌曲)奉納」「豆まき」
13:00
祇園甲部歌舞会舞踊奉納」「豆まき」
15:00
祇園東歌舞会舞踊奉納」「豆まき」

16:00
「参道商店街両振興組合」「豆まき」

『八坂神社

605-0073京都府京都市東山区祇園町北側625番地
075-561-6155

京阪「祇園四条駅」より約5分
阪急「河原町駅」より約8分
市バス「祇園」下車すぐ


🔥『壬生寺/壬生狂言「節分」』


南西鬼門(裏鬼門)を護る『壬生寺』

2日と3日両日厄除け鬼払いの狂言『節分』(無料)が13時~20時まで1時間ごとに1日8回上演されます。
福豆(300円)も販売され、2月2日の13時から山伏衆と保育園児のお稚児さんがお寺のまわりを練り歩く姿を見ることができます。2月2日の14時からと3日は終日で「大護摩祈祷」も行われます。


4日には先着1000名にの無料接待も行われます。

👍行事予定


2日
狂言「節分」午後1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8時の 8回上演
13:00
聖護院山伏衆と壬生寺保育園児お練り

14:00
大護摩祈祷
3日
終日「大護摩祈祷」

狂言「節分」午後1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8時の 8回上演
4日
10:00
「ぜんざいの無料接待」先着1000名



〒604-8821京都市中京区坊城仏光寺北入る
 075-841-3381

市バス 壬生寺道で下車 坊城通りを南へ200m
阪急電車嵐電(京福電車) 大宮」駅 四条通りを西へ信号2つ目坊城通りを南へ



北西鬼門を護る『北野天満宮』

節分の日
(よもまいり・しほうまいり)最後を担う神社です。
北東の表鬼門『吉田神社』に現れた鬼は祓われて、南東の『八坂神社』へ向い、また祓われて南西の『壬生寺』へ、またまた祓われて、最後に北西の『北野天満宮』へと辿りつき、『北野天満宮』『福部社』の「福の神」にまたまた祓われるのでありました~。


『北野天満宮』『節分』は茂山社中による「北野追儺狂言(きたのついなきょうげん)」や「上七軒の芸舞妓さんによる日本舞踊奉納」や「豆まきが行われます。福豆」も100円で販売されていますよ~。




👍行事予定


3日
10:00
節分祭
13:00
追儺式(鬼やらい)
「北野追儺狂言」奉納
上七軒歌舞会「日本舞踊」奉納後
豆まき


『北野天満宮』

 京都市上京区馬喰町/075-461-0005

市バス「北野天満宮前」

2019年1月27日日曜日

京都の節分①『四方詣り・よもまいり、しほうまいり』 って❓

日ごろあまり気にしませんが、

「節分」とは、

2月3日のみならず、立春立夏立秋立冬すべてが「節分」です。

読んで字のごとく「季ける」日の事なのです

しかし、2月3日は特別。
なぜならば、旧暦”立春”「新年」”立春”前日の「節分」「大晦日」なのです

そして、季節の変わり目には邪気(鬼)が出てきますからね、お祓いは重要!
なので「節分」の日は、
花街では”節分お化け”(仮装したお姉さん達が練り歩く)、
家では”豆まき””恵方巻”・・・と
日本中大騒ぎですよね。

もちろん、京都の「節分」2月3日)もお祭りがいっぱい!

たくさんの寺社仏閣でお祭りが行われますが、
京都にはちょっと変わったお参り方法があるのです。

それが

(よもまいり・しほうまいり)


節分の日に御所の鬼門を護る四つの寺社に詣る事を言います。
この四つの寺社とは

北東鬼門を護る『吉田神社』
南東鬼門を護る『八坂神社』
南西鬼門を護る『壬生寺』
北西鬼門を護る『北野天満宮』

節分の日、”鬼”深泥ヶ池の方からやってきて、
まず北東の表鬼門である『吉田神社』に現れますが、祓われて、
南東の『八坂神社』へ向い、また祓われて
南西の『壬生寺』へ、ここも祓われて、
最後に北西の『北野天満宮』へと向います。

京の街をぐるっと祓われ続けて『北野天満宮』に辿りついた”鬼”は、ここ『北野天満宮』『福部社』の「福の神」にまたまた祓われるのでありました~。
「鬼は外~、福は内~」
この四つの寺社を巡る事を「四方詣り」と言い、
四方の邪気を払い、一層の福を招くと言われているのであります。

余談ですが『北野天満宮』福部社は2つあるのですよ。
「三光門」の前の”摂社”福部社
「北西」にある”末社”の『福部社』です。
↓の地図22番の位置です。
ご祭神は【十川能福・そごうのうふく】【菅原道真】公牛車の世話をされた方で、このお社は”金運””開運招福”の社として有名です節分の追儺狂言の「福の神」なのです。


2019年1月22日火曜日

給水ポイント 京の三名水『梨木(ナシノキ)神社:染井の水』:京都御苑東隣

今回の給水ポイントは、京都御苑のすぐ近く、

『梨木神社』の「手水舎(チョウズヤ・テミズヤ)」です。

『京の三名水』の一つ『染井(ソメイ)』のお水でございます。
ありがたーく頂きましょう。
『梨木神社』京の三名水「染井」
『梨木神社』京の三名水「染井」
“浄財”をお賽銭箱に納めるのをお忘れなく(目安5リットル100円)。
ちなみに”おばちゃりだー”は水筒分(500ml)10円をいつも納めています。

『梨木神社』拝殿/御所東・清和院御門すぐ
『梨木神社』拝殿

■『梨木神社』の場所はどこ

『梨木神社』京都御苑の東隣に在ります。
「清和院御門」前の北側に位置します。
鳥居がありますのですぐにわかりますが「鳥居をくぐってお参りに・・・」って、くぐれません鳥居の中にはどーんとマンションが建っています。ひぇ~
 しかし安心して下さい。
マンションの西側面が参道になっています。
こちらから進んでいただけますよ。

もう一つダイレクトに「手水舎(チョウズヤ・テミズヤ)」へ行くことができる道があります。
「清和院御門」を塀沿いに”北”に進んで下さい。
脇から『梨木神社』の「手水舎(チョウズヤ・テミズヤ)」をダイレクトに目指すことができます。
入りぐちは『染井』の水を汲む人の出入りや自転車や単車が停まっていることも多いのですぐにわかります。
もし人がいなければ写真を参考にして下さい。
『梨木神社』の「染井」に一番近い入口
『梨木神社』「染井」に一番近い入口

■『梨木神社』『染井(ソメイ)』の水はどんな水

地下10mの水脈の水で
“甘くておいしいく茶の湯にも適す”と言われ、
「醒ヶ井(サメガイ)」「県井(アガタイ)」とともに『京の三名水』の一つです。
その中でも、平安の時代から千年以上、今まで一度も涸れることなく存在するのはこの『染井』だけなのです

気づいた方もいらっしゃると思うのですがそうなのです『梨木神社』より『染井』の方が古いのです。
そんな素晴らしい『染井』保存しようと「染井会」と言う会が発足され、現在は月に一度の清掃(誰でも参加可・日程は井戸の上に案内板が出ます)や「月釜(お茶席)」等が行われています。
『梨木神社』恋愛成就学問・文芸の神様で、境内には「雨月物語」の著者【上田秋成・ウエダアキナリ、ノーベル賞受賞者【湯川秀樹】博士”歌碑”が建立されています。

上田秋成】 
ふみよめば 絵を巻きみれば かにかくに 昔の人のしのばるるかな
【湯川秀樹】
千年の 昔の園も かくやありし 木の下かげに 乱れさく萩

『梨木神社』の事を少し

歌にもあるように『梨木神社』は
“萩”の花で有名な神社で「萩の宮」とも呼ばれています。
9月の『萩まつり』には境内の“萩”は“ふさふさ”で美しい紫の花をさかせます。
『萩まつり』は9月の敬老の日とそのあとの週末に行われることが多く、見学は無料。抹茶席も設けられ、行事は日によって句会や弓術、狂言、舞、琴、尺八神楽、などの奉納が行われます。

『京都御苑』に来られる際は
是非『梨木神社』や『蘆山寺』へも足をのばしてみて下さい。


『梨木神社』
6:00~17:00(授与所9:00~)
〒602-0844 
京都市上京区寺町通広小路上ル/075-211-0885
ご祭神:
【三條實萬・さんじょう さねつむ】父
三條實美・さんじょう さねとみ】息子