2019年8月9日金曜日

8月立秋前夜の『夏越神事』と裸男の『矢取神事』│世界遺産 下鴨神社(賀茂御祖神社)

おごそかに『夏越神事』あっと言う間の『矢取神事』

世界遺産下鴨神社の井上社(御手洗社)において、立秋前夜に行われる神事。
2019年は8月7日、はじめて行ってみた❗
めちゃおもしろかった❗

『夏越神事』と『矢取神事』に行ってみた


準備編

『夏越神事』18:30、
『矢取神事』19:00からなので、帰りは真っ暗🌟です。自転車🚲のライトをチェックし、駐輪場にライトがあるとは限らないので、鍵穴やチェーンダイヤルが見えるようにライト(懐中電灯)も用意します。
(神社の夜の駐輪場は、お化け屋敷みたいなものですからね。灯りは必要です。)

そして、場所取りをした後は動けないので、
暑さ対策として、「扇子」「」「あめちゃん」、
屋外なので虫対策に「虫よけジェル」。
なるべく効き目をもたせたいので、持参し、現地で塗ることに。(結果、1ヶ所も蚊にさされませんでした。👌)

場所取りへ

なるべく楼門に近い駐輪場へと思い、『さるや』や「南口鳥居」ちかくの駐輪場に停め、手水で手や口を清め、楼門へ向かうと、楼門に建てられた”茅の輪”を👀をくぐり、


「お詣り」しようと本殿へ向かいましたが、何やら行われているようで、入ることができなさそうです。ま、お詣りは帰りでもできます。既に18:30まわっていましたので『夏越神事』が行われている『井上社(御手洗社)』へ向かいます。


本日限りの「矢取守り」が売られています。

「厄除けの人形(ひとがた)」があれば・・・と思いましたが既に『夏越神事』がはじまっている事もあり、探している時間もないので、「御手洗池」へ急ぎます。

あ💥、すでに『井上社(御手洗社)』では『夏越神事』が執り行われているようです。
声が聞こえます。
人出も思ったより多く、

朱塗りの太鼓橋「輪橋・そりばし」あたりから人が幾重にも重なり、『夏越神事』の様子が見えません。まずいぞまずい!写真どころではありません。

ぬかった~。人出は多くないと踏んでゆっくり出て来た自分をのろいました~💧

しかーし、天は我を見放さず❗
井上社(御手洗社)』を横からみる位置の人垣が薄くなっています。隙間に身体を滑り込ませ、ぱちり。




悪くないんでないの👌「御手洗池」も見渡せるし、なかなか良いではありませんか。

そうこう姿勢を整えている内に『夏越神事』も終わり
日も暮れて来ました・・・
・・・『矢取神事』、はじまりません・・・

すると
「本殿での神事が遅れている為、『矢取神事』も遅れる」とアナウンスが・・・
遅れようが何しようが待つしかありません。

これが『矢取神事』だ

おおお~「御手洗池」中心にたてられた斎串(イグシ)に火がつきました。松明も・・・
円形に立てられた50本はもちろん、真ん中の少し背の高い2本の斎串(イグシ)を「裸男」が奪い合う。手にした者には開運・長寿のご利益があると言います。




「輪橋・そりばし」あたりがにぎやかになってきましたよ、
おおおお~「裸男・はだかおとこ」さん達が入場してきました!


宮司さんが大祓詞(おおはらえことば)を

準備よーし。
「厄除け人形」が撒かれ、始まりました。

「どっどどど、どっどど、どど、どど、どどどど・・・(地鳴り)」
「ばしゃ、ばしゃばしゃばしゃしゃしゃ・・・(水音)」
「しーん・・・」

え、まじ、終わり?終わりました。か?
瞬殺です。これを「あっと言う間」というのでしょうか?
なんだか、すごい。おもしろい。

「裸男・はだかおとこ」は静かに元の位置に戻り、「御手洗池」には黄色い「厄除け人形」で覆われています。
後の祭りですね。

「裸男・はだかおとこ」さん達の退場です。
手に手に斎串(イグシ)をもってます。

感想

仰々しく退場する「裸男・はだかおとこ」の後ろ姿に、
神事にはユーモアがあるものが多いなーっとつくづく思いました。
来年もまた見に来たいな~💖

提灯の灯りの妖しさに見とれ、
本殿へのお詣りをすませ、帰路につきました。



来年もまたこよう~💖



『夏越神事』と『矢取神事』についてまとめてみた


📘『夏越神事』と『矢取神事』とは

『夏越神事』
夏越神事』の日、『下鴨神社』「楼門」に”茅の輪”を立て、井上社(御手洗社)』に於いて「厄を祓い、無病息災」が祈願される。

『矢取神事』 
『矢取神事』は『下鴨神社』のご祭神のおひとり【玉依媛命・たまよりひめのみこと】が、鴨川で禊をしている時に、上流から流れて来た矢を拾い、部屋に置き寝た所、懐妊し、上賀茂神社のご祭神【賀茂別雷命・かもわけいかづちのみこと】が生まれたと言う故事にちなみ、

「御手洗池」の中心に矢に見立てた50本の斎串(イグシ)を円形に立て、その中心に2本の少し背の高い斎串(イグシ)をを立てる。
そして、厄除けの人形(ひとがた)が撒かれるのを合図に、裸男(はだかおとか)は、斎串(いぐし)を奪い合い、
斎串(いぐし)を手にした者は、一年の無病息災、安産、商売繁盛のご利益を得られると言う神事です。



📘立秋前夜に行われる

6月30日京都中の神社で”茅の輪”が飾られ、『夏越しの祓え』が行われるが、ここ『下鴨神社』では旧暦にあわせ、立秋前夜、
2019年は8月7日(木)に
『夏越神事』が18:30~、
『矢取神事』は19:00~予定。


📘『井上社(御手洗社)』と「御手洗池」で行われる

『井上社(御手洗社)』は、
「御手洗池」の奥にある井戸(井筒)の上に祀られていることから『井上社』、
祀られている神は罪や穢れを祓い除き給う神様」瀬織津比売命・せおりつひめのみこと】、
故に「お祓いの社」と言われる

ここ 井上社』と「御手洗池」では、『葵祭』の【斎王代】の”禊”が行われ、土用の丑の日には「御手洗祭(足つけ神事)」が行われている。


また、
「みたらし団子」は御手洗池の底から湧き出る水泡を見て作られたと言われる。





アクセス



世界遺産 下鴨神社

(賀茂御祖神社・かもみおやじんじゃ)

〒606-0807 京都市左京区下鴨泉川町59

075-781-0010
6:30~17:00
拝観料無料

京阪電車・叡山電車「出町柳駅」徒歩約10分
京都市バス 4・205番「下鴨神社前」or「糺の森前」すぐ

ホームページ
https://www.shimogamo-jinja.or.jp/



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