2019年10月18日金曜日

『修学院離宮』│ 紅葉の前の収穫の季節に

2019・10・17 参観、行って来た~

秋の紅葉には少し早いこの時期。もちろん、来月も紅葉を見に行きますが、行って来ました。

感想から申しますと、もうこれは予想以上に、
景色でした❗

田んぼでは”はせ掛け”の光景を見る事ができました。
たちは収穫を目当てに集まっているらしく、
林の中では、うるさいくらいの鳥の声を 聞くことができました。
松並木の松は、葉を落とす前のなかなか見れない程にこんもりした姿で、
池にはの花は無いものの、葉は緑を残し、
台風直後だった事もあり、はみずみずしく青く
期待以上にいえ、驚くほどに素晴らしい景色でした。

下離宮



入場


入ってすぐの景色。いきなり、色づいた景色をおみまいされました。
深い緑も美しい。


参観者休所



参観受付をすませたら、まずは”参観者休所”へ向かいます。
”参観者休所”には、椅子があり、修学院離宮の案内ビデオが流れています。
お土産も売っていますし、ロッカーとお手洗いもあります。

これからたくさん歩きますからね、約1Hのハイキングです。
お手洗いはありませんからね、

お手洗いを済ませ、ロッカーに荷物を預けます。
ロッカーは100円ですが、後で戻ってきますよ。

時間になると、案内のお姉さんについて、まずは「中離宮」を目指します。

あ、案内はお姉さんとは限りません。
おじさんだったり、お兄さんだったりもしますよ。
人によっても、その日によっても案内が違い、
『修学院離宮』のガイドさんの知識の深さを 実力を 感じる事ができます。
お寺などは、ガイドが誰でも、同じ説明だったりしますからね、
『修学院離宮』や『桂離宮』はね、ちょっとね、他とは違いますよね😤




寿月観・じゅげつかん



板戸の「御幸門・みゆきもん」です。



「御幸門」を入ると、視界が広がります。キレイです。

道を進むと、階段の左側に「寿月観」が見えて来ました。
【後水尾上皇】は仙洞御所から来られて、中、上離宮へ行く前に、まずお休みになる場所だったのですね。ま、創建当初の建物ではありませんが、簡素ながらに品のある建物です。

【後水尾上皇】宸筆の扁額です。↓

さあ、「寿月観」で一休みしましたからね、ここから歩きますよ~


中離宮



中離宮へ

こんもりした、背の低い松並木の中をすすみます。
この松並木は、明治になってから植えられたものだそうです。






楽只軒・らくしけん


「楽只軒」と「客殿」は廊下でつながっています。
この写真は「楽只軒の庭」です。しっとりとしたお庭です。






客殿


ここは「東福門院」の女院御所の奥対面所を 死後移築した建物です。
素敵な書院造りですね。


「霞棚」や「襖」、「杉戸」に華やかさを感じます。


🚩 日本三大名棚の一つ「霞棚」

本当にたなびく雲のようで、ため息がでるような5段の棚ですね・・・
素敵です。
襖も華やかです。


『桂離宮』の「桂棚」、『醍醐寺 三宝院』の「醍醐棚」とともに日本三大名棚の一つです。

🚩 網だけ円山応挙

遠すぎてわかりにくいのですが、この杉戸は表も裏も”鯉”が描かれています。
そして”鯉”の前には”網”が・・・
この杉戸絵、網だけは【円山応挙】なのです。

”鯉”があまりに美しく生き生きとしていているので、杉戸から飛び出してしまわないようにと、【円山応挙】を読んで網を描いてもらったのだとか、、、
”鯉”の作者は不明・・・😅





上離宮



上離宮へ


上離宮へ向かう道。ゆるやかな坂道ですが、結構大変です。
田園風景に癒されながら、がんばって歩きます。 



稲の”はせ掛け”です。懐かしい~。

高い刈込で景色が見えなくなりましたよ。わざと目隠しされていますね。
「上離宮」もうすぐです!



隣雲亭(りんうんてい)の縁側に座って


高い刈込を抜けると、見て下さい、この景色!

素晴らしいです。角度をかえると京都の街が一望です。
そして足元に広がる池、
これははまた、何と言う解放感でしょう、
龍も水浴びに来ますよね!

そして、写真ではわかりませんが、池の向こうには大刈込が、

気が付くと、『隣雲亭』の縁側に腰かけて、景色に見とれ、
景色の写真をとるばかりで、『隣雲亭』の写真はすっかり取り忘れてしまいました。
とほほ、、、

建物の写真は見事に1枚も無いのに、
なぜか縁側の前の「一二三石(ひふみいし)」の写真は1枚↓

 一休憩したら次へ


窮邃亭・きゅうすいてい


窓の前の、一段高くなったところに座りたい。
ここに来るたびにそう思うが、もちろん入れはしない。残念。


ここが、『修学院離宮』の一番高い所、
このあとは「浴龍池」を左にみながら下って行きますよ。

池に鷺や鴨を見ながら、下ると、
気持ちもからだも、クール ダウン~
出口に着く頃には、満足感にひたれます。

紅葉の季節ではありませんでしたが、素晴らしい景色でした。

案内してくれたお姉さんに、お礼を言って退散です!


基本情報・アクセス・周辺記事



基本情報


修学院離宮

住所:京都府京都市左京区修学院藪添
問合せ先:京都事務所 075-211-1215

参観料:無料(桂離宮は有料化されましたが、修学院離宮はまだ無料です。)
参観方法 ↓
https://sankan.kunaicho.go.jp/guide/shugakuinrikyu.html



アクセス


叡山電鉄 「修学院駅」徒歩約20分

市バス 「修学院離宮道」徒歩約15分   

結構遠く感じます。
川沿いを住宅街の中を上がっていきます。
ずっとちんたら坂なのです。
もちろん”おばちゃりだー”は毎回自転車です。
きついですけどね、頑張ってます!           


周辺記事等

 
『修学院離宮』の近くには『赤山禅院』『曼殊院』『詩仙堂』『圓光寺』等がありますよ。是非かさねてお参りしてくださ~い💖

『赤山禅院』では、運がよければ【大阿闍梨】によるお加持が受けられるかも。
また『圓光寺』はまだまだ穴場だと思います。                                     

『修学院離宮』ー『秋の京都は紅葉だらけ』穴場・節約編 東山36峰麓のライン
『京都の穴場編』―東山36峰麓のライン―『圓光寺・エンコウジ』   

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